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[書籍紹介] 空き家・空き地をめぐる法律実務

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地区の会議に出ていても空き家の話題が出ることも多くなってきました。空き家対策と不動産鑑定士との関わりについて書いてから個人的にも興味を持って調べたりしていた空き家の話題ですが、新日本法規出版からの書籍案内にタイムリーに空き家関係の書籍があったので注文してみました。

空き家対策で活躍の場を広げる不動産鑑定士をまとめてみた

空き家の現状

みなさん空き家の割合ってご存知でしょうか。総住宅数の6063万戸に対して、空家数は820万戸、割合にすると13.5%を占めます。近所にある家の10軒に1つは空き家だって考えると多いなーと実感されるんじゃないでしょうか。総務省統計局の土地統計調査で空き家率についての調査がなされているんですが、5年前に比べると0.4ポイント増加、20年前と比べると3.7ポイントの増加です。建物の総戸数は増加傾向にあるので、少子高齢化・人口減少が進むことを考えると空き家は加速度的に増えていくと安易に予測できます。

参考:総務省統計局|平成25年住宅・土地統計調査(速報集計)

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グラフを見てみても空き家率は右肩上がりで増加中ですね。2016-03-26_17h10_36

空き家が多い県は山梨県です。逆に空き家が最も少ない県は宮城県。宮城県は平成20年と比較して4.1ポイントも空き家率が改善しています。関東大震災の影響も関係あるんでしょうか。山形県が安定して空き家率が低いのは意外な気がしますね。何か特別な要因があるんでしょうか。空き家率の低い都道府県で目立つのは都市部ですね。都市部は比較的空き家率が少ないです。

空き家が地域に与える影響

空き家が増えるってただ住んでいない家が増えるだけでしょう?何か影響があるの?とお考えの人もいるかと思います。しかしながら、地域に与える影響は甚大です。

  • 倒壊の危険性があり、保安上危険となるおそれがある。
  • ごみ等の放置により衛生上有害となるおそれがある。
  • 適切な管理が行われないことにより景観上の問題がある。
  • 地域人口の減少によりコミュニティーを形成するのが困難になる。
  • 立木や動物の管理に問題があり生活環境、衛生上の問題がある。

ぱっと思いつくことを書いてみましたが、良いことはあんまりないですね。もちろん地価に及ぼす影響も大きく、地価には負の要因として作用するでしょう。

空き家・空き地に対する対策

このような経済環境の中、策定されたのが"空家等対策の推進に関する特別措置法"です。前記のとおり、空き家を市町村できちんと管理して地域づくりを計画的に行いましょうよ。というものです。

空き家・空き地をめぐる法律実務

不動産鑑定士という資格を活かして、この対策に取り組んでいる方も少なくないようですし、ちょっと興味もあるので私もきちんと勉強してみたいと思って、先に掲げた書籍を注文してみた。ということです。

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内容もQ&A形式で肩ひじ張らずに読めそうですね。

目次をちらっと流して読んでみると「空き家の悪臭等によって土地、建物価値が下落した場合」などと、不動産鑑定士が読んでも勉強になる項目も多そうです。競売物件の調査をしえいるとこのような悪臭のする空き家に出くわすことも多いです。

年を重ねてと新しいことへの知識の欲求が減ってくるんですが、まだまだ40代ですし色々な知識を吸収していきたいと思います。

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