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農道・林道とは?曖昧な定義の曖昧な使われ方をする単語を調べてみた

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前回公道について調べてみました。

公道とは?公道の具体例と私道との違いをまとめてみました

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続いて農道林道について調べてみました。

定義

農道(のうどう)とは、日本の農村地域において農業の用に供するために設けられた道路の総称[1]。一般には、「土地改良法」第2条に基づく農業用道路のことを指す[2]

農道は「道路法」に基づく道路の区分ではないため、「農道」としての所管は国土交通省ではなく農業を管轄する農林水産省となる。ただし、市町村道または、都道府県道として認定されると農道ではなくなる。

引用:wikipedia|農道

林道(りんどう)

日本においては、森林法の規定に基づいて設置されるものであり、道路法・および関連法規(道路構造令など)の枠外にある[2]。ただし、一般の用に供される林道については、道路交通法・道路運送車両法などの規定は適用される[2]。所管は国土交通省ではなく、林業を管轄する農林水産省(林野庁)で林業の受益地に設けられるものであり、必ずしも林の中だけとは限らない[2]。このような道路の制度は日本独自のもので通行権の制限がある[2]。また広義(日常語的)には、林の中に通る道を、すべて林道と呼ぶ。

引用:wikipedia|林道

まとめてみましょう。

名前 根拠法 管理者
農道 土地改良法 農林水産省
林道 森林法 管理者

農道の根拠法が農地法ではなく、土地改良法だっていうことはちょっと意外じゃないでしょうか。

建築基準法上の道路と農道・林道の関係

農道と林道は基本的には建築基準法上の道路には該当しません。

しかし厄介なことに、既存道路(建基法42条1項3号)などの建築基準法上の道路に該当していることも多々あります。これは個々の役所に行って確認する必要がありますね。

第42条の道路の種類。建築基準法の道路を調べてみました。

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また、役場の人間の中には定義に基づいた言葉として「農道」「林道」と使うのではなく、俗称のように使う方がいらっしゃいます。農地が広がる地域の中の道路だから農道って言ってみたり、山の中の道路は全部林道って言ってみたりですね。

俗称ではなく、法律上きちんとした農道・林道に該当するかをしっかり調査する必要があります。

農道(林道)が後々、道路法上の道路に認定されることがありますが、この場合認定された時点で農道(林道)では無くなります。このときも役場では「農道」なんて呼ばれていたりもします。

まとめと書籍紹介

役所調査で気を付けなくてはいけないのは、役所の人間は意外と知らない。っていうことです。もちろんその道のプロなのですごく詳しい方もいます。しかしそんな方ばかりではありません。建築基準法上の道路?何それ?美味しいの?って方も中にはいらっしゃるので、鵜呑みにせず調べることが大切です。

公道と私道についての説明やトラブル解決策を紹介するとともに、農道・林道・里道についてもそれぞれがどんな道路なのか、どんなトラブルが起こりやすいのかを解決策とともに説明している良著です。

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