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裁判官と判事は何が違う?裁判官・判事・判事補の仕事、なるには?を調べました。

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法定モノの映画やドラマを見ていると、裁判官、裁判長、判事など色々な用語が飛び交いますね。検察官と裁判官が違うのは分かるものの、判事って裁判官とは何が違うんだろうと気になったことはありませんか?

今まで気になってはいたもののきちんと調べていなかったので、用語を整理してみました。

裁判官とは

裁判官(さいばんかん)は、司法権を行使して裁判を行う官職にある者。

ここにあるように、裁判を行う官職にある者の総称が裁判官です。最高裁判所長官から判事補に至るまでの総称的な官名であるとともに訴訟法上の地位となっています。

ご存知のとおり、裁判官になるためには最難関の資格試験である司法試験を突破する必要があります。平成28年の試験では前年より267人少ない1583人が司法試験に合格。合格率は22.95%でした。

判事・判事補とは?

判事や判事補は、裁判所の中での職位です。裁判所法では次のように定められています。

(裁判官)
最高裁判所の裁判官は、その長たる裁判官を最高裁判所長官とし、その他の裁判官を最高裁判所判事とする。
下級裁判所の裁判官は、高等裁判所の長たる裁判官を高等裁判所長官とし、その他の裁判官を判事、判事補及び簡易裁判所判事とする。
つまり、判事は「裁判官」の中の一つの職名なんですね。現在も通俗的には裁判官全体の総称を指すこともありますので、注意が必要です。
裁判官の職名をまとめてみます。組織は最高裁判所と下級裁判所(高等裁判所、地方裁判所、家庭裁判所及び簡易裁判所)で異なるので分けてまとめてみました。

裁判所長官や判事、判事補、簡易裁判所判事をひっくるめて裁判官というんですね。

裁判官の定員

下級裁判所の裁判官の定員数は裁判所職員定員法に定められています。この法律は平成29年4月に一部が改正され、判事の増加と判事補の減少が決まっています。一番右に増減と書いてあるのは前の定員数からの変動数です。

本法律案は、下級裁判所における事件の適正かつ迅速な処理を図るため、判事の員数を増加する等の措置を講ずるとともに、裁判所の事務を合理化し及び効率化することに伴い、裁判官以外の裁判所の職員の員数を減少しようとするものである。

区分員数(人)増減
高等裁判所長官80
判事231550
判事補977-23
簡易裁判所判事8060
合計410627

最高裁判所判事の員数は14名と裁判所法に定められています。

判事と判事補の違いは?

判事補は日本の裁判官の官名の一つであって、裁判官に任官して10年未満の者(ただし、弁護士及び健二の経験は通算される)をいいます。

判事補は司法修習を終えた者の中から任命されます(裁判所法43条)。つまり司法修習を経て裁判官になる者は、全員判事補になります。その後10年経過し最高裁判所の下級裁判所裁判官氏名諮問委員会による審査によって判事に任命されることになります。

下級裁判所裁判官氏名諮問委員会なんて形式的なものかと思っていたら、古いデータでは判事への指名候補者193人のうち、適当でないと最高裁判所に答申された人が4人もいたようです。割合にして2%。エリートの中のエリートでも落とされてしまうんですね。

判事補は判事と異なり、原則として一人で裁判をすることができません。合議事件(裁判官3人が関与する合議体で裁判する事件)にしか原則として事件に関与できません。

判決以外の裁判は判事補でも単独で行うことができます。また、特例判事補に指名されることによって単独事件についても裁判を行うことができるようになります。

判事補任命の推移|裁判官には何人がなれる?

裁判官には年間何人がなっているんでしょうか。裁判官の中でも簡易裁判所判事(簡裁判事)は司法試験・司法修習を経なくても、裁判所書記官からの内部試験で登用されることがあります。資料によっては簡易裁判所判事のうち、およそ8割が書記官からの登用だと書かれています。

判事補になるには司法修習を優秀な成績でパスしたエリートでないとなれないようです。最近の判事補任命者数のデータをまとめてみました。

司法修習生判事補任官者割合
H18年59期15001157.7%
H19年60期24481184.8%
H20年61期2383994.2%
H21年62期23061064.6%
H22年63期21711024.7%
H23年64期21241024.8%
H24年65期2074924.4%
H25年66期2035964.7%
H26年67期19721015.1%
H27年68期1762915.2%
H28年69期1788784.4%

最新の平成28年の判事補任命者は、過去数十年の中でも最も少ない78名。司法修習生に対する割合としては4.4%です。

裁判官の仕事とは

裁判官の仕事は判決を出すことが。なんて言ってしまえばそれまでなのかもしれませんが、一般の人にとってはそれぐらいしか分かりませんよね。他にも色々な仕事があるのだと思うんですが、なかなかピント来ません。

横浜地方裁判所では、裁判官による「ハマの判事補の一日」というリレーエッセイがホームページで公開されており、裁判官の仕事を身近に感じることができます。

URL:裁判所|リレーエッセイ「ハマの判事補の1日」

現在23回まで連載されていますが、最初の10回までタイトルだけ紹介しておきたいと思います。

  1. 裁判官の仕事ってどんな仕事?
  2. 令状事件について
  3. 判事補の研鑽について
  4. 他職経験を有する裁判官
  5. 裁判員になる方へ
  6. 裁判官と子育て
  7. 私が裁判官になった理由
  8. 訴訟事件以外の仕事について
  9. 中学校での職業講和
  10. 医療事件について

漫画などで裁判官に触れるのも良いかもしれませんね。古いマンガにはなりますが、「家栽の人」は毛利 甚八さんの名作。テレビドラマにもなりました。

また法律関係の仕事を題材にした漫画をまとめた記事も書いていますので、気になる方はどうぞお読みください。

参考:弁護士、裁判官、検事など法廷を舞台にしたおすすめの法律漫画

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