不動産鑑定士が不動産実務に役に立つ情報(TIPS)を綴ります

不動産実務TIPS

ツール

森林、林地の調査に役に立つ森林クラウドが便利

投稿日:



「森林クラウド」をご存知でしょうか?

2016-10-28_08h19_53

URL:森林クラウド公開版

林野庁が主導して、次世代情報処理技術(クラウド技術)を活用した森林情報システムの開発などを推し進めています。

林野庁は、次世代情報処理技術(クラウド技術)を活用し、デジタル空中写真や森林所有者情報など大量の森林に関連する情報を効率的かつ安全に利活用できる森林情報システム(森林クラウド)の仕様・データ形式の標準化を目的とした「森林クラウドシステム標準化事業」並びに、標準化されたシステム仕様及びデータ形式を基に「森林クラウド実証システム開発事業」の2事業を平成25年度より3ヵ年計画で開始しました。

引用:JIPDEC|森林クラウドシステム標準化事業

詳しいことは下のホームページに記載してありますので読んでみて下さい。

参考:森林の未来を導く森林クラウド羅森盤

森林クラウド

森林クラウドは森林組合や市町村、県などの森林に関わる事業体が情報をクラウドによって一元管理し、森林事業を円滑にすすめるためのサービスです。

しかし森林クラウド公開版によって広く一般にも森林に関する情報が公開されているものもあります。

森林クラウド公開版

2016-10-29_17h42_42

URL:森林クラウド公開版

全県が網羅されているわけではありませんが、樹種別の主題図などの普段ではなかなかお目に係れない資料を確認することができます。

  • 秋田県(樹種別主題図)
  • 兵庫県(樹種別主題図)
  • 大分県(樹種別主題図)
  • 熊本県(樹種別主題図)
  • 長野県(森林税事業実績)

そのた国土数値情報として次の情報がまとめられています。

  • 国有林
  • 地域森林計画対象民有林
  • 保安林
  • 世界自然遺産

行政区域界も最近の平成23年度行政区域界から古くは大正8年度の行政区域の境界を確認することができます。

まとめ

以前紹介した農地ナビもそうですが、情報の一元管理によってPC上で確認できる資料がすごく増えましたね。

不動産を扱う仕事では、役所で膨大な調査をしなければなりません。市町村へ行ったり、県へいったり、はたまた国の出先機関に行ったりと公共機関をはしごする訳ですが、農地ナビや森林クラウドの整備によって調査が格段に楽になりそうです。

都道府県・市町村ごとでもGISシステムで公共サービスを公開しているところもたくさんあります。便利な世の中になりつつありますね。

参考:農地の場所が分からないときは”全国農地ナビ”を使えば良いよ?




PICK UP記事と広告



-ツール

Copyright© 不動産実務TIPS , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.