おはようございます。不動産鑑定士のreatipsです。
私は不動産鑑定士という職業柄、書類(不動産鑑定評価書)を作成することがメインの業務です。仕事をしていると他の鑑定士さんの行った鑑定評価書を手にすることも多いのですが、デザインがすっきりとまとまっているものもあれば、昔ながらの文字の羅列だけの書類も少なくありません。分析や情報の多さももちろん大事ですが、ぱっと見てぱっと理解できるようなデザイン。読みたくなるようなデザイン。これも重要だと考えています。
しかし不動産鑑定評価書においてデザインってまだまだ軽視されているんじゃないでしょうか?
今回はそんな書類のデザインに関する書籍を紹介したいと思います。デザインっていうと敷居が高いような気がします。しかしこの書籍はデザインなんて考えたことない方にお勧めの一冊だと思います。
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書籍内容|伝わるデザインの基本
プレゼン用スライド・広報資料・企画書から、チラシ・ポスターなどまで、さまざまな資料を自分で気軽に作れるようになりました。しかし、なかなか魅力的な デザインにならず苦労することが多いようです。その原因は、デザインの基本ルールを知らないことにあります。本書では、フォントの選び方から文字の配置、 図表やグラフ、資料全体のレイアウトや配色まで、押さえておきたい基本ルールを豊富な事例とともに解説します。基本ルールをマスターすれば、Wordや PowerPointであっても、読みやすく伝わりやすい、そしてかっこいい資料が作れます!
デザインの書類といえば、パワーポイントやホームページを対象とするものが多く、一般的な書類をターゲットにしたものは多くありません。この書籍は一般的な書類を対象として、フォントの選び方や文字の配列、図表やグラフ、資料全体のレイアウトなどの基本ルールを豊富な事例とともに解説してくれています。
エクセルの表をいかにきれいに、分かりやすく見せるかというページは図表が多い資料を作る私にとっては目から鱗で、垢抜けた書類への第一歩を踏み出したような気がします。
著者
高橋佑磨(たかはしゆうま)
片山なつ(かたやまなつ)
お二人で「伝わるデザイン|研究発表のユニバーサルデザイン」というホームページを運営されています。
同ホームページ上に、「情報×デザイン=伝わる!」と書かれていましたが、まさしくそのとおりだと思います。どんなに極上の情報を記載したところで読んでもらえなければ意味はない。ではどうやったら読んでもらえるか。それがデザインだと思います。
まとめ
発行元のホームページに本書の一部がサンプル(PDF)として載っていました。
不動産鑑定士や宅建の団体もそうですが、たまにはこういう方を読んできて研修をして欲しいですね。理論理論も良いですが、説明責任を果たすには重要な知識だと思います。
良い本だと思っていたら2016年8月に増補版も発売されました!一冊で良いという方はこちらがおススメ!
同様の書類としてはこの2冊がおすすめです