おはようございます。不動産鑑定士のreatipsです。
先日東京に行った際、仕事でいつも使っている建築法規本の最新版が出ていることに気づきました。財布の中が極貧でその場では購入できなかったものの、さきほどamazonで購入しました。
今日はその本を紹介したいと思います。
書籍内容
4年ぶりの大幅改訂版の登場です!
用途ごとに複雑多岐な建築法規を、図表を多数用いて詳細にまとめて解説!
後半では集団規定・消防規定など基本的な建築法規についても詳述しています。住宅系から業務系・商業系・医療福祉系・文化系・工業系まで多種多様な建築用途を網羅しています。
建築企画・建築設計に必須の建築基準法、消防法、都市計画法、バリアフリー法ほかの建築確認、消防同意の対象となる建築基準関係規定をはじめ、営業許可関係法令、特定用途建築物関係法令、許認可などについて詳しく解説しています。
建設会社・設計事務所をはじめ、不動産会社・コンサルタント・行政・金融機関の担当者、必携です!
引用:amazon|内容紹介
不動産業者や不動産鑑定士は意外と建物についての知識が乏しかったりします。もちろん建築士も取得しているダブルライセンスの方もいますし、建物の知識が豊富なかたもたくさんいます。
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建築法規は難しく、特に多種多様な用途(種類)の建物を扱わなくてはいけない仕事なのに、それぞれの用途にはかかわる法律が多すぎて覚えきれません。この書類は用途別(例えば、大規模スーパーやパチンコ店、店舗型性風俗特殊営業、ホテル・旅館、漏示福祉施設、工場などなど)に建築法規をまとめてある画期的な書類です。
試しに「介護老人保健施設」の欄を見てみましょう。介護老人保健施設の建築関連法規には以下のものが関係してきます。
[table id=28 /]
たくさんありますね。中には営業許可に関するものや衛生基準などの建物それ自体とはちょっと関係の無さそうなものも含まれているケースがありますが、その用途の建物を建てて営業するにはこのような法律がクリアされていけませんよ。というものが網羅されています。
ホテル・旅館の評価にしてもホテル専門にしていれば、きちんと体系的に学習しなくてはいけないんでしょうが、数年に一回あるかないかの用途の建物について前もって学習しておくのは現実的ではありません。しかしこの一冊を手元においておけばとりあえず案件が持ち込まれたときにざっと建築法規を整理することが可能です。
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まとめ
今はそれほどありませんが、10年ほど前はデューデリという調査が多く、多種多様な地域の様々な用途の不動産を調べることが多くありました。一般の鑑定案件では出会えないようなラブホテルや映画館、病院などですね。デューデリ業務では依頼者からの質問が厳しく、この調査はどうなってますか?などとよく聞かれたんですが、この法令関係の調査は一冊を基に調査していたので、調査漏れ等の大きなミスをすることもありませんでした。
デューデリはほぼ無くなりましたが、競売などでは珍しい用途の案件に出会うことも少なくありません。最新版を購入して来たるべき日に備えたいと思います(くるのか?)。