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アパートの融資に関する実際はどうなっている?「H27年度民間住宅ローンの実態に関する調査」を紐解いてみました。

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先日、国土交通省の発表した平成27年度民間住宅ローンの実態に関する調査についてまとめてみました。

参考 国土交通省から「H27年度民間住宅ローンの実態に関する調査」が発表されました。

今回は同調査の後半部分、共同住宅に係る融資実態についてまとめてみました。

URL 国土交通省|平成27年度民間住宅ローンの実態に関する調査 結果報告書(PDF形式)

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賃貸住宅の建設・購入に係る融資(アパートローン)実績

新規貸出額

アベノミクス以降アパート(賃貸住宅)の着工戸数が増えていますが、それに伴い賃貸住宅向けの新規貸出額も伸びているようです。

平成26年度の賃貸住宅向け新規貸出額は33,933億円であり、平成25年度より3,682億円増加している。経年集計では、平成26年度の賃貸住宅向け新規貸出額は6.7%増となっている。

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左の表(各年集計)のNは回答者数です。平成23年度から右肩上がりで増え続けていることが分かります。アパートローンに積極的でなかった金融機関が扱いを増やしているっていうことですね。

右の表(経年集計)は平成23年度からずっとアパートローンを扱っていた金融機関のグラフです。総貸出額が増えていることから、各金融機関とも新規のローンを増やしていることが分かります。

リーマンショックを境にぱたりと止まってしまったアパート建築ですが、最近はよく見かけるようになりました。ローンの実績の面からも実証されました。

貸出残高

平成26年度末の賃貸住宅向け貸出残高は270,399億円であり、平成25年度末より9,035億円増加している。経年集計では、平成26年度末の賃貸住宅向け貸出残高は対前年度比3.4%増となっている。

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新規貸出の額の増加とともに、貸出残高も増加傾向にあります。その他取扱件数についても記載がありますが、平成23年度から平成26年度には件数はほぼ倍増しています(33,276件→61,415件)。

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まとめ

順調にローン実績(建築戸数)を延ばしているアパートですが、増えすぎなんじゃないの?と色々な地域で憂慮されつつあります。特に地方では、相続対策や低金利の影響もありまして新規のアパートがどんどん増えていますが、反面人口は減少に歯止めが効きません。お金を借りてマイホームを持っても月々のローンは6~7万円程度に抑えることは十分に可能です。だとしたら、アパートに住むメリットって小さくなりますよね。結果、アパートの空室率は上がりアパートオーナーさんの返済が困難になるケースが出てきます。

実際金融機関の知り合いに話していても、賃貸需要を考えるとアパートの建築もそろそろ限界なんじゃないかとい声を聞くことができます。

不動産投資を始めようと考える方は、その地域の賃貸市場を読み取る力がますますと必要とされてくる気がしますね。




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