今日はキルビメーターの紹介です。不動産業や登山を趣味としている人には馴染みの道具ですね。
距離を測る道具なんですが、最近はパソコンや地図アプリで簡単に計測できるようになってしまいました。昔はよく使っていたよ!なんて方も多いのかもしれません。
今日はそんなちょっと時代錯誤なツール、キルビメーターについて紹介していきたいと思います。
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キルビメーターは距離を測る道具
キルビメータ(curvimètre)は、図面上の曲線の長さを測る道具。曲線計とも。主に地図上の道路、鉄道などの距離を測るのに用いる。
構造は先端に小さな車輪がついておりそれを図面上で転がすことにより計測する。 マップメジャーとも言い縮尺の設定により計測結果として直接距離を求められるようになっている。
引用 wikipedia
キルビメーターは2点間の距離を測定する道具になります。不動産を調査する上で欠かせないのがその物件から駅や店舗、小学校までの距離を測定することです。距離の測定方法には直線距離と道路距離とがありますが、一般的に用いられるのは道路をとおってどのくらいの距離かを示す道路距離をよく使用します。
2地点の距離の測定方法
- 直線距離
- 道路距離(重要!!)
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キルビメーターの使い方
キルビメーターは先端のローラーがついている部分と時計のような目盛りが付いた部分に分けられます。ローラーをコロコロ転がすと針が進みます。その目盛りを読んで距離を測るのですが、通常1万分の1のほか、2万5000分の1などの目盛りが付いているので、地図の縮尺に合わせた数字を読み取っていきます。
道に沿って転がす!
ローラーを道路に沿って転がすんですが、手作業なので何度測定しても違った値になることはままあることです。昔はそれぐらいの誤差は十分許容範囲だったっていうことでしょうか。
実際に道路距離を測定してみましょう。
今回は軽井沢駅前から旧軽井沢銀座の郵便局までの道路距離を測っています。
まず最初に確認して欲しいのは地図の縮尺です。今回は5000分の1の地図で測ります。キルビメーターにダイヤルが付いていると思います。ダイヤルを回して針が12時の位置、写真でいう▼の位置にくるようにします。写真では少しずれちゃってますね。
こんな感じでしょうか。表示板には縮尺が書いてあります。地図の縮尺と同じ箇所を読み取って計測します。今回の5000分の1は表示板にないので、500,000分の1を代用して、計測した距離を100分の1します。
計測
こんな感じで道路の真ん中をころころとキルビメーターを転がしていきます。裏表逆で計測していると、針が逆に回ります。一度転がして確認してから計測すると良いでしょう。
終点である郵便局まで転がしたら針を見ます。今回使うのは円の一番外側の数字です。針を読み取ると175kmですね。この数字は500,000分の1での数字なので5,000分の1に変換します。175kmを100分の1すると1.75km(1,750m)と求まりますね。
軽井沢駅から旧軽井沢の郵便局までの道路距離は1750m
と求めることができました。
キルビメーターでの距離測定は誤差が大きく、何度測っても同じ距離にならないことがよくあります。昔の測定方法なので仕方ありませんね。
おススメのキルビメーター
キルビメーターには例で写真をアップしたようなアナログタイプのものと、数字がデジタル表示の2種類に大別することができます。
アナログのキルビメーター
アナログタイプの一番の良さは、頑丈であることと電池が不要っていうことです。
デジタルのキルビメーター
デジタルのメリットは縮尺が自在に変えられるということでしょうか。数字が表示されるので針を読み間違えることもありません。ただ壊れやすいというデメリットもあります。
もっと簡単なもので良ければ、曲線部分の計測用スケール「マールサシ」も便利です。元々は手芸用・裁縫用「袖や襟の縫い合わせに便利」ですが、活用方法は多岐にわたります。
大きさなどのサイズ違いもありますので、Amazonを覗いてみてください。
ほかに道路距離を測定する便利な方法は?
今はgoogleマップなどの地図サイトや地図アプリで道路距離を測定する方法が一般的です。
次に紹介するように2点を選ぶと「直線距離」「道路距離」の2種類の距離を同時に測定してくれる便利なサイト(R1web)もあります。
参考 直線距離と道路距離を同時に測れるサイトをご紹介します。
googleマップなら道路距離も直線距離も自在に測れますね。
参考 Googleマップで直線距離が測れない?いやいやきちんと測れますよ。