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H29年司法試験の結果発表。受験者数、合格率の推移と難易度をまとめてみました。

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2017年9月日、司法試験の合格発表の報道がありましたね。

法務省は12日、2017年の司法試験の合格者を発表した。合格者数は1543人で昨年より40人減少した。現行制度の試験では初年の06年を除き最低。受験者数が減ったため、合格率は25.8%と前年(22.9%)を上回った。法科大学院を修了しなくても受験資格が得られる「予備試験」経由の合格者は前年比55人増の290人で過去最多を更新した。

司法試験の合格者が発表された(12日、東京・霞が関)
 受験者数は前年比932人減の5967人。合格者は男性が1228人、女性が315人。平均年齢(今年12月末時点)は28.8歳で、最年長は71歳、最年少は21歳だった。

引用 日本経済新聞|司法試験合格者1543人 17年、前年より40人減

受験者数、合格者数、合格率が法務省のホームページに発表されましたので、当ブログでも最新の結果をまとめてみました。

参考 法務省|平成29年司法試験の結果について

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司法試験の合格率(H29年)

資格試験最高峰の司法試験。最新(2017年)の合格率は何パーセントだったんでしょうか。平成29年の司法試験の合格率は25.9%となっています。

今年の情報だけですと分かりづらいので、昨年の司法試験結果との比較をしてみましょう。

昨年との比較(かっこ内は前年)

  • 合格率 25.9%(22.9%)
  • 受験者数 5,967人(6,899人)
  • 合格者数 1,543人(1,583人)

合格率はアップしていますね。また、新聞報道では合格率25.8%となっていました。当サイトでは四捨五入して25.9%として記事を書いています。

合格率・受験者数・合格者数の推移

もう少し長いスパンでの検討をしてみます。合格率、受験者数、合格者数の推移をグラフにして分かりやすく表示してあります。

司法試験の合格率の推移

司法試験は現行の新司法試験体制に至るまでは、旧司法試験(2005年まで)、新旧が重複した新試験移行期間(2006年~2010年)、原稿の新司法試験体制(2011年~)の3つに分けられます。

現在の試験制度になってからは、平成29年で7回目となりました。

グラフで分かるとおり、旧司法試験時代は合格率は3%前後の超難関資格。移行期から合格率が上昇し、新司法試験になってから20%半ばとなっています。

司法試験の受験者数の推移

司法試験の受験者数をグラフ化しました。受験者数は青、桃色は次で詳しく説明しますが合格者数です。

新司法試験になってからは受験者数は1万人を超えることはなく、8016人 → 6,899 → 5,967人 と最近3年間では毎年1000人ずつ受験者数が減少しています。

受験者数のピークは新司法試験の移行期がはじまる3年前の2003年、45,372人でした。最新の受験者数が5,967人なので、ピークの7分の1程度まで落ち込んでしまったことが分かります。

これは大変なことなんじゃないのか!なんて外部から見ていると思ってしまいますが、内部の法曹関係者によると大した問題じゃなさそうです。次に合格者数で説明しますが、まだまだ合格者数は適正合格者数よりも多いと考えているようです。

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司法試験の合格者数の推移

司法試験の合格者数の推移です。法曹界の人数が少なすぎるという大号令の下で、新司法制度改革が行われましたが、その後改革の弊害が露呈。現在は逆に人数を減らすような動きが進んでいます。

そのような政策の意図もあってか、新司法試験制度移行期には最大の2,209人となった司法試験合格者も最近は減少の一途を辿っており、今年は1,543人となりました。

旧司法試験制度では600~700人程度だったので、それでも昔に比べれば2倍程度の合格者となっています。

まとめ

最後に日弁連の会長のコメントを紹介して締めたいと思います。

平成29年司法試験最終合格発表に関する会長談話

本日、平成29年司法試験の最終合格者1,543人が発表された。

法曹養成制度の改革が急速に進む中、たゆまぬ努力と並々ならぬ情熱をもって法曹を目指して司法試験合格を果たした方々に対し、心から歓迎の意を表するとともに、これから始まる司法修習において一層の研鑽を積まれることを期待する。

当連合会は、市民にとってより身近で利用しやすく頼りがいのある司法を実現するために、司法基盤の整備、司法アクセスの拡充、弁護士の活動領域の拡大などに積極的に取り組むとともに、社会の様々な要請に応えることができる質の高い法曹を輩出するべく、法曹養成制度の改革に主体的に取り組んできた。そうした中で、法曹養成課程における経済的負担の重さが法曹への道を断念させる一因となっていることに鑑み、法曹となる人材の確保の推進等を図るため、裁判所法の一部が改正され、平成29年度以降に採用される司法修習生に対して新たな給付型の経済的支援が行われることになった。

年間の司法試験合格者数については、現実の法的需要や新人弁護士に対するOJT等の実務的な訓練に対応する必要があることなどから、まずは1,500人に減じて急激な法曹人口の増員ペースを緩和すべきことを提言し、平成28年3月11日の臨時総会で「法曹養成制度改革の確実な実現のために力を合わせて取り組む決議」を採択した。また、政府は、平成27年6月30日に法曹養成制度改革推進会議が決定した「法曹養成制度改革の更なる推進について」において、当面の司法試験合格者数を、質の確保を前提としつつ「1,500人程度は輩出されるよう、必要な取組を進め」るものとした。

本年の司法試験の合格者数は、昨年より40人減少し1,543人となり、昨年に引き続き法曹人口の増員ペースが一定程度緩和されたことから、この傾向の継続により1,500人となることが期待される。

後継者の育成に責任を持つべき当連合会としては、今後とも関係機関・団体と連携しつつ、多様で有為な人材が法曹を目指すよう、法の支配の担い手である弁護士の役割や活動の魅力を広く社会に発信するとともに、質の高い法曹を養成するために全力を尽くして取り組んでいく所存である。

2017年(平成29年)9月12日 日本弁護士連合会 会長 中本 和洋

長いので要約すると、今年は合格者数が1,543人となったが、まだまだ多く合格者数を1,500人にすることを望んでいるようです。どこから1500という数字をはじき出したのかは分かりませんが、1,543人という数字はほぼ1500で良いと思うんですけどね。

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不動産鑑定士試験の合格発表は?

私も保有する不動産鑑定士資格。平成29年の論文式試験の合格発表は平成29年10月20日(金曜日)となっています。こちらも気になりますね。

 




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