ちょっと古いネタになりますが、twitterで画像が流れてきて面白いと感じたのでまとめてみました。
元ネタは「週刊現代」2015年3月7日号の特集です。是非面白いので週刊現代の記事もご覧ください。
URL:週刊現代|ビジネスマンも、就活生も必読 トヨタ パナソニック 伊藤忠 三菱東京UFJ銀行 野村證券ほか 一流企業の「部長・課長」50人に聞いた もし人生をやり直せるなら、「あの会社」に入りたい
一流企業とよばれる企業の部課長にインタビューして、「人生やり直すんだったら。どの会社に入る?」と聞いたアンケートをまとめたものですが、入ってみないと分からないものってあるんですね。就活生には必読の特集だと思います。
画像があったので活字に起こしてみました。
トヨタ|課長
入りたい会社
富士重工業
その理由
うちは仕事がきついし「80点主義」と言われる無難な車づくりをしているので、玄人好みでエッジの効いたスバル車の開発に携わってみたい。
トヨタ|課長
入りたい会社
日産
その理由
徹底した実力主義で昇進と出世が決まる日産で腕試ししてみたい。役員になれば高給も期待できる。逆に失敗して降格されても納得できる。
トヨタ|課長
入りたい会社
リクルート
その理由
うちは社長の腰巾着が増えてきたように感じる。アイデア力で勝負でき、今よりも高い報酬が期待できるリクルートで存分に働いてみたい
ホンダ|部長
入りたい会社
マツダ
その理由
「技術のホンダ」は崩れつつある。車好きが「格好いい」と言う車を作り、それが売れるのが車屋最高の喜び。それができるのはマツダ
日産|課長
入りたい会社
トヨタ
その理由
うちは役員報酬は高いけど社内競争は熾烈。役員までたどり着けそうもないし、年金が充実していると聞くトヨタで平凡に暮らしたかった。
富士重工業|課長
入りたい会社
トヨタ
その理由
トヨタの「売る力」は抜群。しかもラインナップが豊富で一つの車で大きなロスは出ない。開発のみとしては重圧なく自由に発想できそう。
パナソニック|部長
入りたい会社
三菱商事
その理由
環境の変化で浮き沈みするメーカーより、その変化を先取りする商社に憧れる。時代のニーズを発送する力がある三菱商事は最も魅力的
パナソニック|部長
入りたい会社
NEC
その理由
ソリューション分野の巨額プロジェクトは「家電屋」には受注できない。メインフレームを手掛けられるNECで大型案件を手掛けたかった。
ソニー|部長
入りたい会社
東芝
その理由
降格されても結果を出せばまた這い上がれるという東芝の社風に憧れる。昔はうちもそうだったんですが、家電業界の寒風も厳しすぎる
ソニー|部長
入りたい会社
ソフトバンク
その理由
若い社員に夢もやる気もない。グローバルで革新的なことに挑戦し続けるソフトバンクには、かつてのうちの会社と同じ「匂い」を感じる
東芝|課長
入りたい会社
JAPEX
その理由
うちの電力インフラの仕事もいいが、資源の無い日本をエネルギー大国にしてみたい。日本近海の資源開発を目指すJAPEXには夢がある
日立|課長
入りたい会社
三菱重工
その理由
技術の蓄積が半端なく、超が付く優秀なエンジニアが横のつながりも使って新技術を生み出す。三菱重工の日本一の環境を経験してみたい
NEC|部長
入りたい会社
三菱電機
その理由
格下だった三菱電機が今や重電メーカーに変貌して絶好調。庫馬鹿にしていた10年前に入社していれば、いま一番面白く働けていた
富士通|課長
入りたい会社
LINE
その理由
過去の成功体験から抜けられず、将来の事業のビジョンすら描けないこの業界より、新しいことに挑戦し続けるLINEを先端で走りたい
三菱商事|課長
入りたい会社
伊藤忠
その理由
学閥が無く、本当に「設けた人」が偉くなるのが伊藤忠。少人数だし、若いころか実力次第でビックプロジェクトを任せられるのがいい
三井物産|課長
入りたい会社
三菱商事
その理由
三菱商事は商社界の絶対王者。住宅補助など福利厚生も充実。事業ポートフォリオもバランスがいい。資源に傾きすぎのうちは不安が多い
伊藤忠|課長
入りたい会社
三菱商事
その理由
うちは挑戦者の喜びはあるけど、組織力で他を圧倒する三菱商事の王道のビジネス作法は永遠にまねできない。その作法を経験してみたい。
三菱東京UFJ銀行|部長
入りたい会社
セブン銀行
その理由
安泰だけど勝負しない会社人生。そのくせプライドが高い同僚ばかりでうんざり。セブン銀行で新しい銀行の立ち上げをやってみたかった。
三菱東京UFJ銀行|課長
入りたい会社
オリエンタルランド
その理由
銀行屋のやりがいには限界がある。生まれ変われるなら、カネをやり取りするだけの銀行より、オリエンタルランドで夢を与える仕事をしたい
三井住友銀行|課長
入りたい会社
三井物産
その理由
規制ばかりの銀行にやれることも少ない。本来銀行が担うリスク投資は今や商社の仕事に。特に三井物産は個人の力を十分に発揮できそう
みずほ銀行|課長
入りたい会社
トヨタ
その理由
自社製品に誇りを持っているメーカーに憧れる。もともと車好きなので、トヨタで「メイドインジャパン」を世界に売り歩いてみたい
みずほ銀行|課長
入りたい会社
三井住友信託銀行
その理由
三井住友信託銀行の自由で実力主義的な社風が羨ましい。しかも銀行マン特有のエリート意識がなく、おおらかに仕事をしている人が多い
野村證券|課長
入りたい会社
大和証券
その理由
うちはストイックな人が多く、間違いなく能力は磨かれるが、社内競争がきつすぎるのが難点。おっとりした社風の大和に行くべきだった。
大和証券|部長
入りたい会社
伊藤忠
その理由
証券会社の海外事業はしょせん、現地の日本企業相手。世界に活躍の場がある商社にあこがれる。自由な社風の伊藤忠でアジアを走り回ってみたい。
SMBC日興証券|部長
入りたい会社
ファナック
その理由
富士山のふもとに本社のあるファナックでじっくりとロボットを開発する仕事がしてみたい。証券マンの喜びはノルマ達成くらいしかありません
東京海上日動|課長
入りたい会社
三井住友海上
その理由
学閥同士の社内対立が激しいうちより、次第の割合アガ多い三井住友海上にいっておいたほうが、東大や国立大卒よりは出世しやすかった
三井住友海上|課長
入りたい会社
東京海上日動
その理由
成功事例を皆で共有したり、業界の雄ながら先端的な挑戦を続ける東京海上はあこがれ。損保ジャパン日本興亜のような旧社の派閥抗争もない
三井住友海上|課長
入りたい会社
日清食品
その理由
ヒトの不安をビジネスに変える保険業界より、日清食品でヒトの暮らしに役立つ実感を味わいながら働きたい。商品開発も大胆で魅力的
日本生命|部長
入りたい会社
ニチイ学館
その理由
ヒトの役に立つ仕事をやってみたかったが、生保はあくまで金銭面だけの助け。介護業界トップのニチイ学館で社会の安心のために働きたい
三井生命|課長
入りたい会社
プルデンシャル生命
その理由
プルデンシャルは不必要な高い保険を売りつけるような営業はしない。「お客様のため」が徹底されている。成果が出れば高給も手に入れられる
三越伊勢丹|課長
入りたい会社
伊藤忠
その理由
百貨店は国内中心だし、正直先行きは暗い業界。同じアパレルをやるのならば、伊藤忠の最強繊維部隊でグローバルに戦ってみたかった。
高島屋|課長
入りたい会社
三越伊勢丹
その理由
チーム主義のうちでは物足りなさを感じる。同業他社で選ぶなら三越伊勢丹で決まり。ノウハウの蓄積がある同社のバイヤーをやりたい
そごう・西武|課長
入りたい会社
トヨタ
その理由
国内で売るだけの百貨店より、日本製品の素晴らしさを世界に売り込む仕事をやってみたい。となれば、技術力と販売力が随一のトヨタ
セブンイレブン|課長
入りたい会社
東急電鉄
その理由
コンビニ業界に比べてよりダイナミックに地域の風景を変えるような仕事がしてみたいので、東急電鉄で沿線の都市開発をするのに憧れる
ファミリーマート|課長
入りたい会社
サントリー
その理由
「売る」より「作る」ことに専念してみたい。PBで組むサントリーからは、その商品開発に挑戦的な姿勢を感じる。風通しの良さも抜群
鹿島|部長
入りたい会社
三井不動産
その理由
自らの思う通りの設計というのは男が一生をかけるに値する仕事。大手町エリアで「攻め」の大規模開発を、三井不動産でやってみたい
大成建設|課長
入りたい会社
トヨタ
その理由
ゼネコンの施工管理は一般の人がイメージしにくい仕事。現場仕事は好きだけど、もう少し華やかさを求めるならトヨタの海外営業マン
三井不動産|課長
入りたい会社
三菱地所
その理由
「丸の内の大家」として東京の中心を開発することができるという仕事は三菱地所にしかできな圧倒的な特権。おっとりした独特の社風も魅力的。
住友不動産|部長
入りたい会社
東急電鉄
その理由
財閥系のデベロッパーよりも、近隣住民の衣食住全てに関わる街づくりができる東急電鉄。不動産マンには理想の仕事ができると思う
JAL|課長
入りたい会社
日本郵船
その理由
世界の国々との懸け橋となる国際線の仕事は空運業界の醍醐味だが、より旅客との接点の深い日本郵船のクルーズ事業は経験してみたい
ANA|部長
入りたい会社
ヤマト運輸
その理由
宅急便からの巨大物流システムを作ったヤマト運輸の先見性はすごい。ヤマトのシステムをアジアに広げていく先導役として働ければ刺激的
JR東海|課長
入りたい会社
日立
その理由
うちが技術流出を理由に消極的な鉄道輸出で、世界を舞台に攻めの経営をし続けているのが日立。日立で世界に新幹線を売り歩けたら最高
JR九州|課長
入りたい会社
JR東海
その理由
「ななつ星」で一見好調に見えるが、経営はいまだ不安定。赤字ローカル線も多い。「ドル箱」の東海道新幹線を持つJR東海が羨ましい
商船三井|課長
入りたい会社
ANA
その理由
開運は巨大インフラが必要なので機動的に動きにくい。ANAが今進めている那覇空港の物流ハブ事業のような先端物流事業をやりたい
日本通運|課長
入りたい会社
日立物流
その理由
規模が大きくて動きが鈍いうちと違い、新システムなどを即座に導入する日立物流のスピード感は羨ましい。少数精鋭で給与体系もいい
NHK|課長
入りたい会社
毎日新聞
その理由
うちは局内政治が優先され、後ろ向きのエネルギーが充満している。自由で気骨のある取材陣が多い毎日新聞で思い切った取材をしたい
朝日新聞|課長
入りたい会社
日本経済新聞
その理由
貧すれば鈍するを地でいくうちの未来はくらい。日経は紙面の作り方に工夫があるし、取材力も秀逸。経済誌として生き残り力も十分ある
キリンビール|部長
入りたい会社
サントリー
その理由
センスの違いは、うちの中の本社とサントリーの台場本社を見れば明らか。自由でしゃれたあの社風こそがヒット商品を生む秘訣だと思う
キッコーマン|課長
入りたい会社
味の素
その理由
同業他社なら味の素意外にはない。本来なら倒すべきライバルだが、あの明確な戦略、商品宣伝の巧さなどは身をもって体験してみたい
アサツーディー・ケイ|課長
入りたい会社
IKEA
その理由
IKEAは目先の利益だけを追う経営はしない。非上場を貫くのもそのため。ユーモアあふれるIKEAの社員たちと世界を舞台に働きたい。
まとめ
人気だったのがトヨタと伊藤忠。トヨタは5人、伊藤忠は3人からやり直すなら入ってみたいと挙げられていました。
共に同業だけではなく、他業種からの憧れも持たれているのが共通点でしょうか。特にトヨタは日本を代表する企業で世界を相手に戦いたい!という他業種の人から人気でした。
面白いのは不動産業。憧れられるのは社風や給与体系ではなく、どこのエリアに強いから憧れる。という回答でしたね。確かに東京駅などの丸の内で勝負したいと考えれば三菱地所しか考えられないですもんね。
僕は大企業とはほど遠い仕事をしていますが、生まれ変わっても大企業ではなく今のようなある程度自由が利く仕事がしたいです。
週刊現代|50人に聞いた もし人生をやり直せるなら
同じ週刊現代の記事になりますが、10年後に「消えている会社/生き残っている会社」 も面白いです。
URL:週刊現代|10年後に「消えている会社/生き残っている会社」 363社全実名