不動産サービス大手のジョーンズ ラング ラサール(=JLL、東京都千代田区、河西利信社長)は3月1日、独立系不動産鑑定会社の森井総合鑑定(東京都 中央区、森井正太郎社長)の発行済み株式をすべて取得したと発表した。森井鑑定は現社長が引き続き務め、JLLとは独立した法人として存続する。社名とオ フィスの変更もない。
不動産鑑定業者としては、不動研、谷鑑に次ぐ大手と言える森井総合鑑定ですが、JLLに買収されて、JLLグループとなったようです。
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JLL
JLLと言われてもいまいちピンとこない方が多いかもしれませんが、ジョンズラングラサールと言えば、あーあそこね。と分かる方も多いと思います。英国系の不動産会社の日本法人です。
森井総合鑑定
森井総合鑑定といえば、谷澤総合鑑定所と同じく大阪をルーツにした独立系の不動産鑑定業者ですね。証券化の鑑定評価ではぶいぶい言わせているらしく、鑑定士一人当たりの証券化対象不動産の評価実績は第一位のようです。これが良いことかどうかは正直分かりかねますが。
URL 2016年03月01日 森井総合鑑定株式会社がJLLグループの一員になりました。
まとめ
鑑定業者としては、大手不動産業者の傘下に入ることによって信頼性を高めることができるっていうことなんでしょうか。大手の鑑定業者では海外の鑑定機関と提携する動きが進んでいるので、そのような流れの一環としての動きなのかもしれません。
ただ、グループの傘下に入ることで自社グループの案件の鑑定評価はコンプライアンスやガイドライン上できないものも増えるので経営上の制限にもなりそうです。
JLLの豊かな経営資源を活かし、また海外の知見やノウハウも活用しながら、引き続き国内主要鑑定会社として本邦不動産市場の更なる健全な成長に貢献して参ります。
社長は変わらず、社名やオフィスもそのままとのことなので、「外資系企業による買収!」みたいな側面は薄いのかもしれませんね。
ただ、不動産業者のグループに入ってしまうと、同グループからの鑑定は受注しづらくなるでしょうし、ライバル他社からの受注も受けづらくなるっていうことはないんでしょうかね。正直都会の動きはよく分かりませんが...
ホームページを見ていると、両者のロゴって似てますね。ま、まさか!