不動産の調査に当たって、どこかの利便施設からの距離を明示することが多いと思います。この住宅はなになに小学校までまるまるメートル。などですね。
また、スーパーや店舗の調査に当たっては競合店との位置関係などを把握することも大事ですね。不動産の鑑定評価に当たっては、市場分析の重要性が高まってきて「対象不動産の競争力、競合、代替関係にある不動産との優劣関係」などを分析することが必要となっています。
そんなときに地図で直感的に表示されていると分かりやすいですよね。文章でつらつらと書き連ねるというのも一つの方法ですが、地図を多用することで書類が鮮やかになります。
地図に複数の円を描けるサイト(Google Map)
地図上に半径○○kmの円を描くことはgoogleマップの機能には標準装備されていません。Google Map API の知識を持っていれば自分でも描くことができるんでしょうが、もちろん私はできませんし、大勢の方はそんな知識は持ち合わせていないのが実情です。
しかしながら世の中には優秀な方が多いもので、サイト上で簡単に地図上の円が描けるような機能を公開していらっしゃるかたがいます。複数のサイトがあるのですが、一番簡単そうなこちらのサイトを紹介したいと思います。
URL なんちゃって☆めも
その中で「地図上の任意の点を中心に、設定した半径の円を描ける」機能がこちらです。
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「なんちゃって☆めも」の使い方
使い方はサイトの下の方に書いてあるとおりです。
- 描画モード
- 地図上をクリックすると、マーカーが出現。(ドラッグ可)
- マーカーをクリックするとその時に選択されている色で
- マーカー中心の半透明の円を描画
- マーカー中心の塗りつぶしなしの円を描画
- ABC マーカーを左上としたラベルを描画
- 消去モード
- クリックすると、マーカーや円やラベルを消去。
と言ったらもう終わりなんですが、実際にやってみましょう。
例として那須塩原市の西那須野駅周辺のスーパーについて調べてみます。塩原屋バイパス店を中心に1kmの円を描いてみます。
まずは地点を選んで上のようなマーカーを表示させます。このマーカーはドラッグが可能です。その後は、円の色や半径、中を塗りつぶすかどうかなどを選びます。
選んだらマーカーをクリックするだけです。
複数の同心円を描くことも可能
このような形で円を描くことができました。更に設定を変えて同じマーカーをクリックすることで複数の半径の円を描くこともできます。今回は1kmと3kmの円を描いてみました。
他の競合店もプロットしてみます。何となく調査対象と競合店の位置関係が把握できたんじゃないでしょうか。今回は文字を入れていませんが、店舗名などを載せれば市場調査した地図がそれなりに完成です。
参考 この地図を描いたURL
描いた同心円は、「リンクURL取得」ボタンを使えば、他の人とも共有できます。スマホ用のボタンもあるので、スマホに送ることも可能です。
サイト上でしか表示できないので画面をキャプチャーする必要がありますが、そんなときは以前紹介した“Screenpresso”(スクリーンプレッソ)を使えば簡単に画像データになりますので、エクセルやワードなどにも貼りつけられますね。
参考 スクリーンキャプチャ・編集ソフト"Screenpresso"を使って、イメージ豊かな書類を作ろう。
まとめ
今日紹介したこのサイト、「なんちゃって☆めも」なんていうゆるーいタイトルですが、色々な機能が公開されています。
- 地図に円を描く…地図上の任意の点を中心に、設定した半径の円を描けます。
- なんちゃって☆原発ハザードマップ
- 緯度・経度・住所・標高を取得する…地図上の任意の点をクリックして、情報を表示します。
- ルート検索
- コピペで使える? Google Maps API V3 サンプル集
上の引用は一例ですが、標高を測定する機能なんかも便利ですね。