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[書籍紹介] 中古住宅の価値評価が変わる

更新日:



不動産鑑定士の全国組織、日本不動産鑑定士協会連合会からのメールマガジンを確認したところ、面白そうな書籍が発行されていました。

2016-04-09_13h07_28

中古住宅の価値評価が変わる

東京都不動産鑑定士協会、日本不動産鑑定士協会連合会が参加するリフォーム住宅評価研究会編著の書籍が、日本経済新聞出版社より発刊されました。

URL 書籍 : 中古住宅の価値評価が変わる

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書籍内容

本書は、東京都不動産鑑定士協会並びに日本不動産鑑定士協会連合会等が参加した国土交通省住宅局の住宅ストック活用・リフォーム推進事業に係る補助事業の2年間の成果を1冊に取り纏めたものです。

国土交通省の「不動産取引価格情報」をデータベースとした三大都市圏や政令市などにおける中古住宅の流通を分析。また、リフォーム・リノベーション会社へのリフォームの実態調査を実施する等、実証的なデータに基づき建設的な提言を行っております。

参加金融機関において新たに開発された住宅ローン融資商品、新たな中古住宅評価についての「耐用年数」の考え方や評価書式等をご紹介しております。

引用:東京都不動産鑑定士協会

鑑定士協会や国土交通省、金融庁などが重要な施策として取り組んでいるのが中古住宅の流通です。本著は国交省の住宅ストック活用・リフォーム推進事業に係る補助事業の成果をまとめたものであり、お役所お墨付きの一冊です。

目次

第1章 活性化が必要な中古住宅の流通市場
第2章 中古住宅の価格動向をみる
第3章 リフォーム・リノベーションで変わる資産価値
第4章 リフォーム・リノベ見積書の種類
第5章 不動産鑑定のプロによる中古住宅の評価
第6章 中古住宅の評価と融資は今後こうなる

一昔前に比べると中古住宅の流通もすすんできましたが、人口減少社会で空き家も問題になるこのご時世です。更なる流通の活性化が望まれています。

中古住宅の流通の際に1つのハードルになっているのが中古住宅の担保価値です。融資を受ける際の金融機関の価値査定が安いことが問題になっています。日本では木造住宅は25~30年経つと無価値になると言われています。しかしこれは水回りや内外装のリフォームをしなかった場合のことで、きちんと費用を投じてあげれば築30年の中古住宅でもきちんとしたバリューで取引がなされています。

しかし金融機関の担保価値査定においてはリフォーム費用がなかなか反映されないというところに問題があり、国交省や金融庁もその担保価値の把握に問題意識を抱いていると聞きます。そこで我らが不動産鑑定士の登場です。中古住宅活性化のためにリフォーム費用などをきちんと反映させた評価額で評価をすることが望まれています。鑑定士協会連合会が主導で木造住宅の査定システムを開発していますが、このようなことが背景にあります。

本著書でもそのような流れの中で書かれたものです。

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著者

編著

リフォーム住宅評価研究会

監修

熊倉隆治・日本不動産鑑定士協会連合会会長
鴇澤省一・日本不動産鑑定士協会連合会常務理事
杉浦綾子・東京都不動産鑑定士協会副会長

監修には全国会と地域会のドン、東京都会の著名人が参加していますね。業界あげて力が入っていることが分かります。

編著のリフォーム住宅評価研究会というのは正直よく分かりませんが、補助事業をすすめるにあたって設けられた研究会なのでしょうか。

まとめ

メールマガジンを読んですぐにamazonで注文してしまいました。この手の専門書は値段はそこそこするんですが、躊躇しているとすぐに絶版になってしますので要注意です。

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東京都会は最近面白い書籍をどんどん発行していますね。こちらの書籍も持っていますが、様々なときに紐解いています。

ベーシック不動産実務ガイド(第2版)

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追記(4月26日)

5月13日(金曜日)に東京都会主催で、「不動産鑑定業界における実証データの活用」というテーマでこの冊子も一部使った研修が行われるようですね。なかなか面白そうですが、交通費が馬鹿にならないので迷っています。

テキストとしてこの冊子も必要なので購入してくださいとの注意書きがありましたが、商売上手ですね。「最大都市圏別のマンション・戸建評価に係る系年数に伴う逓減率指数」など鑑定評価に役立ちそうな話しもあるようですね。この指数を使えるのは研修を受講した人に限定しますという注意書きもありました。色々と制約が多い...

 

 




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