法曹関係者ならだれでも知っている個性は裁判官がいます。
その名も岡口基一さん。職業は最上級職、裁判官。法曹関係ではない私でも知っているような有名な裁判官です。
ブリーフ裁判官といえば、思い出す方も多いんじゃないでしょうか
自らのツイッターに「縛られた上半身裸の男の画像」を投稿して、所属する東京高等裁判所から厳重注意処分を受けていたことでニュースにもなりましたね。これで知ったという方も多いはずです。
参考 自撮りで話題のエリート裁判官 岡口基一 この人ただ者じゃないぞ!
岡口基一さんはすごい人
こんなニュースだけみると岡口基一さんは変わり者の変な裁判官だと思うかもしれませんが、仕事ぶりはものすごく優秀なようです。弁護士など法律家ならばほとんどの人がもっていると言われる「要件事実マニュアル」の著者でもあります。
予備試験向けのテキストも書かれていることから司法試験受験者にもお馴染みの裁判官です。
裁判官! 当職そこが知りたかったのです。
さて、そんな個性は裁判官が出された書籍が、今回購入した「裁判官! 当職そこが知りたかったのです。」です。
イラストで人気の中村真弁護士が、岡口基一裁判官にインタビュー! ?民事訴訟の代理人が聞きたかったトピックに切り込む!
書面、証拠提出、尋問、和解、判決……。裁判官が考える訴訟戦略のポイントが満載!
さらに、いま民事裁判が抱える問題からナゾに包まれた裁判官の日頃のお仕事まで、法律実務家の「気になる」が詰まった対談本!
引用 amazon|内容紹介
対話形式で書かれた書籍で、イラストやマンガも盛り込まれているので、法律書に慣れない人にとっても読みやすい内容になっています。
目次
- 書面
- 立証
- 尋問
- 和解
- 審理の終結
- 判決
- 控訴
- 裁判所から見た内外のお仕事事情
- これからの民事訴訟を語らうこと
- 裁判官!岡口さんのこと、教えて!
最初の1~7章までは固いタイトルとなっていますが、8~10(おまけの章)は、なかなか知られていない裁判官・裁判所についての興味深い内容となっています。
裁判官の異動時の引継ぎ、裁判官のポストのお話しなんていうのは、今まで語られることが少なかったんじゃないでしょうか。
私が真っ先に読んだ8章のタイトルだけ抜き出してみます。
CHAPTER8 裁判所から見た内外のお仕事事情
- ブラックボックス? 裁判官の転勤時の引継ぎ
- 異動を控えた裁判官
- 主張まとめメモの提出要請
- 処理して行くか置いて行くか
- 裁判官の宿題事情
- 事件処理「以外」にはこんなことをしています
- 裁判官に求められる資質
- 裁判官の仕事の魅力
- 裁判官はしんどい?
- 民事系裁判官のスキルが光る場面
- 高裁から見た管内の裁判官
- 裁判所に信頼されている代理人
- 裁判官から見た最近の若い代理人
- 裁判官がやりやすい代理人
- 裁判官よ、外へ出よう
まとめ
私もまだ読み進めている途中ですが、仕事の合間のひと休憩に読んでいます。対話形式なので堅苦しくないですし、是非よろしければみなさんも手に取ってみてください。
この本の中で紹介されていた書籍「裁判所の正体:法服を着た役人たち」も追加でamazon注文してしまいました...
こちらの本も面白そうですね
今は退官されて教職についていますが、瀬木 比呂志さんという裁判官も個性的でなかなか面白そうです。
現代ビジネスのweb版にも面白そうなコラムを書かれていました。
参考 最高裁判所という「黒い巨塔」〜元エリート裁判官が明かす闇の実態
裁判官と弁護士の対談本ってほかにもあるんですね。こちらも面白そうです。
裁判官のブログもまとめています。
以前書いた記事ですが、「裁判官のブログをまとめてみました。岡口基一さんもあるよ?」で、裁判官のブログをまとめています。
実名で活動している岡口基一さんのほか、匿名でブログを書かれている人もまとめています。裁判官の本音が聞けるかもしれない貴重な場ですね。是非覗いてみてください。