おはようございます。不動産鑑定士のreatipsです。
不動産の調査をしていると2つの地図や図面を重ね合わせて一つの図面にすることが多くあります。例えば、公図を住宅地図や都市計画基本図に写して、使いたい場合などですね。土地の範囲を確定する場合などによく使います。
一般的には透明な用紙である、”OHPフィルム”に一つの地図を印刷(コピー)して、元となる地図に貼り合わせることによって地図を重ねます。
紙ベースで行うには上の方法が一番簡単なんですが、この作業をパソコン上で行う方法について解説していきたいと思います。
2つの画像ファイルを用意する
まずは重ね合わせたい地図(図面)をスキャンして画像データにしましょう。スキャンをするとき、TIFFではなくJPEGを選んでください。
上に合わせる画像を透過する
今回は元の地図に都市計画基本図を使い、その上に公図を重ね合わせてみます。このとき一番苦労するのが、上に合わせる公図を透過しないといけないということです。画像の上に画像を合わせると重なってしまい、下の地図が透けてみることができません。
そのため公図を透過させる必要があります。
ここで役に立つのが画像を透過処理してくれるサイトです。透過処理してくれるサイトはいくつかあるんですが、今回は一番すっきりと見やすいサイト「PEKO・STEP」を使ってみたいと思います。
方法は上のリンク先ページを下に見ていくと書いてあります。透過させたい画像をドロップして、透過させたい色(今回は下地の白色)をクリックするだけです。
最後に画像を保存ボタンを押すと、透過処理されたデータを保存することができます。
エクセルで、画像を重ねる
まずは元となる画像を挿入します。この画像は透過処理されていません。
その上に、先ほど透過処理した公図を合わせます。
このようになります。見づらいですね。公図を赤線にでもしておくべきでした。でもしっかりと地図と公図を重ね合わせることができました。
まとめ
図面の重ね合わせ方を覚えると、地図と公図のほか、公図と建物図面など色々な組み合わせの図面を重ね合わせることができます。
現地での土地の範囲の確定にも便利ですし、資料として添付する場合にも見栄えよく作ることができます。
慣れるまではOHPフィルムが早くできるかも知れませんが、是非チャレンジしてみてください。