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東京タワーの登記はどうなってる?謄本を取ってみました。

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東京タワーの登記

東京タワーの登記はどうなっているんでしょうか。

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主である建物|電波塔・店舗・事務所

  • 所在:東京都港区芝公園四丁目407番地6
  • 家屋番号:407番6
  • 種類:電波塔店舗事務所
  • 構造:鉄筋コンクリート・鉄骨造陸屋根地下2階付15階建
  • 床面積:下に記載
  • 原因及びその日付:合併により407番6の1ないし407番6の28、407番6の30ないし407番6の33、407番6の35の登記記録から移記

所在・家屋番号

住居表示は「芝公園4-2-8」です。

種類

「電波塔・店舗・事務所」と登記されています。

建物の種類は、建物の用途からみた種別を示すもので、建物を特定するための一つの要素です。複数の利用目的をもつ建物でも主たる利用目的に従って登記すれば足りることとされていますが、各用途の部分の規模、経済価値及び利用度から判断し、複数の用途が表示されることも多くあります。

東京タワーに関しては、日本電波塔という正式名称にもあるとおり電波塔が主たる目的なので、電波塔が最初にきていますね。

面積的には店舗とされる部分が一番大きいのかなと思います。

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構造

屋根ってどこを指すの?てっぺんの先っちょ?などと疑問は残りますが屋根は陸屋根と登記されています。陸屋根は一般の住宅の屋根のように勾配があるものではなく、陸のように平らな屋根ですね。オフィスビルやマンションの屋根を思い浮かべると想像しやすいかもしれません。

下は東京タワーの航空写真ですが、展望台の上の部分が屋根という解釈なんでしょうね。

造りは鉄筋コンクリート、鉄骨造です。下の階層の店舗や事務所の部分は鉄筋コンクリートなんでしょう。特徴的な骨組みの部分はすべて鉄骨ですね。

階数はwikipediaなどをみてみると、地上16階、地下2階と書かれていますが、登記では地上波15階しかありません。

この1階の差異はどこから生じたんでしょうか。

床面積

床面積を下のようにまとめてみました。

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東京タワーには土産物屋やレストラン、イベント施設などが行われるフットタウンがあります。登記でのB2F~4Fの6の階層がフットタウンに該当するのかと思います。

2016-09-27_17h38_50

東京タワーの案内図ですと、BF~5Fがフットタウンですが、登記の階層と実際の階層がずれることは土地が平面でない場所ではよくあることです。

東京タワーには大展望台1F・2F、そして東京タワー特別大展望台があります。

2016-09-27_17h43_42

途中で床面積が大きくなっている10~11階が東京タワー大展望台なんでしょうか。10~11階といえども、高さは150mもあります。スカイツリーはどうなってるか分かりませんが、10階の高さとしては日本でトップクラスの高さなんじゃないでしょうか。

2016-09-27_17h46_38

特別展望台は登記でいうと何階に該当するんでしょうか。ちょっと分からないですね。防災などの観点から特別展望台が最上階っていうこともないと思うので、12~14階のどれかなんでしょうか。

原因及びその日付

平成22年12月に合計で35もの建物が合併して登記されています。

建物の合併の登記は、建物の現状には何らの変更も加えることなく、登記上の数個の建物を一個の建物にする登記で、建物分割の登記と同様に所有者の意思に基づいて申請することができるとされています。

私も登記の専門家ではないのでどういうことか分からないんですが、区分所有建物だった建物を一つの建物に合併登記をしたっていうことなんでしょうか?でも理由はなぜ?

平成22年12月に登記がなされていますが、その頃に東京タワーに何があったんでしょうか。wikipediaを調べてみると、平成22年3月29日に建設中の東京スカイツリーが高さ338mに達したため、日本で2番目に高い建造物となったと記載されていますが、スカイツリーは何か関係があるんでしょうか。

平成23年といえば、3月11日に東日本大震災があって、東京タワーの先端のアンテナ部分が揺れによって曲がってしまうという事態もありましたね。

私のスキル不足で、なぜこのような合併登記をしたのかは分かりませんでした。もし知っているかたがいらっしゃいましたら情報をお願いします。

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まとめ

東京タワーは清水寺や法隆寺と違って、一般の民間事業者(日本電波塔株式会社)が所有しているので、乙区にもたくさんの抵当権がくっついていますね。歴史的建造物は乙区はまっさらできれいなものだったので、意外でした。

 




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