先日、株式会社タスの発表している空室率インデックスは、空室率の計算の仕方が一般とは異なるので注意が必要という記事を書きました。
参考:タス空室インデックス(空室率TVI)は満室の賃貸住宅を除いて計算をしているので注意が必要
では、発表されている空室率にはどのようなものがあるんでしょうか。
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三鬼商事
三鬼商事は「全国主要都市のオフィスビル・倉庫・店舗等の仲介ならびに企画コンサルタント」を主体事業とする会社です。
URL:三鬼商事ホームページ
オフィスビルなどの事業用の物件のみですが、空室率を発表しています。空室率を公表している会社としては歴史は古く、バックナンバーをみると2002年までさかのぼることができます。
公表しているレポートは次の3つ
- 最新オフィスビル市況
- オフィスリポート
- オフィスデータ
オフィスデータはエクセルデータでダウンロードができる優れものです。
昔、不動産初心者だったころ、三鬼商事を「みきしょうじ」か「さんきしょうじ」かどっちの読み方が正しいのか悩んでいたころがありました。ああ懐かしいです。
CBRE
事業用不動産を扱うサービス企業、シービーアールイーも空室率を発表しています。三鬼商事が毎月レポートを公表しているのに対し、CBREは四半期ごとになります。
東京大阪など主要都市のオフィスビル空室率や成約賃料を公表しているほかに、倉庫や店舗のレポートも公表しています。
さらに、銀座など狭いエリアでの賃料レポートも、会員限定ではありますが見ることができます。会員は無料でなれるのでなっておくと質の高いレポートをいつでも見られるようになります。
CBREの不動産白書
このCBRE、以前は生駒データサービスシステムという名前で不動産白書という統計資料を発行していました。会社の名前をかえ「シービー・リチャードエリス総合研究所」、「シ-ビーアールイー(CBRE)リサーチ」、「シービーアールイー(CBRE)」としても発行していたのですが、2014年をもって廃刊となってしまいました。
株式会社タス|TAS
株式会社タスは首都圏・関西圏・中京圏・福岡県の賃貸住宅市場レポートを毎月公表しています。
さきほどの2社がオフィスなどの事業系のレポートだったのに対し、TASは住宅(レジデンス)の空室率資料を公表しています。タスのインデックスは計算方法がやや特殊で、見るときに注意を要するので、下の記事をみて参考にしてください。
参考:タス空室インデックス(空室率TVI)は満室の賃貸住宅を除いて計算をしているので注意が必要
HOME’S(ホームズ)
不動産・住宅情報を提供しているホームズでも空室率を公表しています。これは47都道府県がすべて網羅されているので地方圏で空室率を調べたいときには一番参考になるサイトではないでしょうか。
ホームズではその他にも、各間取りごとの賃料相場、平均賃料も分かります。