PDFで面積を測定するにはフリーソフトの"Foxit J-Reader"が便利

PDFにスキャンした地図などから、面積を測定することはできるんでしょうか？

特に、不動産の仕事をしていると面積を測定することが多いと思います。特に公図（法14条地図）を図上測定して求積することは多いですね。

昔は三斜を切って、三角形の底辺と高さをスケールで測って面積を測っていた方が多いかと思います。今はCADなど色々な高機能なソフトにより測定することができますが、一番気軽な測定方法としてPDFビューアの機能で測定することを紹介したいと思います。

三斜法

多角形からなる土地を最小単位の多角形である三角形に分割し、それぞれの三角形について底辺×高さによって面積を求め、それらの三角形の面積の合計によって目的とする土地全体の面積を求めるものである。

また、土地を三斜法によって求積することを俗に「三斜を切る」「三斜で切る」と呼ぶ。

引用wikipedia｜三斜法

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 Foxit J-Reader

PDFから面積を測定するには「Foxit J-Reader」というフリーソフトを使います。フリーソフトという名前から分かるように、もちろん無料です。

URL Foxit J-Reader 7

先日紹介した「PDF-XChange Viewer」も便利なソフトですが、面積の測定や画像の挿入はこちらのソフトの方が使いやすいので、普段使いはPDF-XChange、面積の測定などの場合はFoxit J-Readerと使い分けています。

インストール

国内最大級のフリーソフト流通サイト、ベクター（Vector）でダウンロード・インストールが可能ですので、下のURLからインストールしましょう。もちろんソフトは日本語に対応しています。

URL ベクター｜Foxit J-Reader

面積の測り方

面積を測定したい地図をPDFにスキャンして「Foxit J-Reader」で開きます。

普段違うソフトを使っている人は、ファイルを右クリックして、プログラムから開く→Foxit J-Readerとすれば、Foxit J-Readerで開くことができます。

開いたら、上の注釈から面積を選びましょう。ここでは紹介しませんが、同じ方法で２点間の距離や、複数地点の距離、周囲の長さなども測定することができます。

次に縮尺を変換します。今日例示する公図は500分の１の図面なので、１cm＝５ｍとします。600分の１なら１cmが６ｍですね。

後は測定したい土地（範囲）の角をクリックしていくだけです。最後の地点をダブルクリックすると面積が確定します。点を直したいときは後からでも直せますのでご安心を。

ここで面積は247.63㎡（公図求積）と測定することができました。登記面積と比較してみましょう。

ほぼ登記と同じですね。

公図求積をした面積が現況の面積という訳ではありませんが、公図と登記の面積があまりに違うと、現況面積とも差があるんじゃないかとあたりを付けることができます。

公図と現況のずれが多い地域については前にまとめた”都市部官民境界基本調査”が便利です。

参考 公図と現況のずれを地図で表示してくれる都市部官民境界基本調査が便利

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床面積も測定できる！

例示では土地の公図から面積を測定しましたが、建物図面や各階平面図でも同じように面積を測定することができます。

床面積を測定したい場合も活用できますので、是非ご活用ください。

URL ベクター｜Foxit J-Reader

間取り図を作成するソフトの紹介記事「間取り図作成ソフト。簡単でおすすめの有料・フリーソフトはこれ！」も書いています。参考にしてみて下さい。

便利な操作方法

昔は複雑な地形だと三斜を切って面積を測定するのに数時間もかかりました。何度計算しても一度も同じ数字にならない（笑）なんてこともありましたね。今はスキャンして角をぽつんぽつんとクリックするだけです。楽になりましたね。

最後に作業が楽になるショートカットです。

角をクリックするときに、図を拡大したいことが多々あると思います。こんなときは

そうすると、画面を拡大・縮小できます。もう一つ

これで、画面を左右に動かすことができます。

この２つはFoxit J-Reader 7だけではなく、ブラウザや色々な場面で使えるショートカットです。

画像データで面積を測定するには？

画像データから面積を測定するにはCADソフトを使います。

画像データをPDFデータにすることによって、今日紹介した「Foxit J-Reader」でも面積を測定することができます。

是非お試しください。