おはようございます。不動産鑑定士のreatipsです。
不動産鑑定の仕事をしていると人口動態などの一般的統計資料をよく見ます。人口の流入・流出はそのまま不動産売買市場、賃貸市場の需要者数、供給者数となるので地価にダイレクトに影響を及ぼすと考えるからです。人口統計や年齢別の統計をまとめてみると、人気がある行政区、逆に高齢化が著しい行政区など色々な特徴がみてとることができます。
では、どうして市町村ごとの人気、不人気がでてくるのでしょうか?地域の価値を決める要因としては、地域のブランドや名声、立地や交通施設などからくる利便性、人気の小学校・中学校など実にさまざまなものがあります。
不動産業者などと話していると小学校の学区はやはり不動産購入者層には気になる点らしく、まず間違いなく確認されるようですね。
先日会議である市から隣接町村への人口の流出が激しいという話がでまして、その要因について話し合いがありました。人口減少の著しいその市は、確かに高齢化もすすんでいますしイメージは悪いんです。だからといって周辺町村のイメージが良いかと言われるとそんなこともないよなーという感じ。結局会議では何が原因かはいまいちはっきり分からないよね。ということで終わってしまいました。
以前、自治体の子育て世代への取り組みがその市と周辺町村では違うという話を聞いたことがあったので、早速調査してみました。今回はそんなときに役に立つ(前置きが長すぎる)自治体の行政サービス比較に役に立つサイトを紹介したいと思います。
生活ガイド「地域情報」
2005年2月 行政サービス比較検索サイトとしてオープン。
市区ごとの行政サービス及び人口など概要を検索できるだけでなく、2つの市区を比較検索できる初めてのサイトです。
生活関連ニュースや各種データに基づく市区町村の特集ページ、イベント情報、知って得するコラムなど、日々の暮らしに関する情報を提供しています。
これまで自治体のホームページや様々な媒体に埋もれ、点在していた情報を一括にまとめることにより3つの検索方法を可能としました。
- 市区町村検索 ・・・1つの市区町村の情報を簡単検索
- ランキング検索 ・・・水道料金など、項目毎のランキングで表示
- 比較検索 ・・・2つの市区町村の情報を比較
行政サービスの比較検討サイトとして10年ほど前にオープン、その後は色々なコンテンツを手掛けているようです。行政データランキングなども面白いコンテンツで、人口の増減率や市区長の給料、上下水の料金などのランキングを調べることができます。
ちなみに、市区長(町村は除く)の給料で最も安いのは夕張市の259,000円(月額)、最も高いのは横浜市の1,428,000円(月額)です。なんと5.5倍もあるんですね。意外や意外、名古屋市長の給料も安く安い方から4位の430,000円(月額)です。
離婚件数や離婚率のランキングもあるんですが、沖縄県が多いんですね。離婚件数が最も少ないのは夕張市だったんですが、これは多分その世代の人口が著しく少ないからなんでしょうね。全国のランキングだけではなく県内でのランキングも調べることができるので興味本位で調べてみるだけでも楽しいです。
行政データ比較
町村がないのは残念なんですが、2つの市区の行政サービスを左右でみながら比較することができます。
URL:生活ガイド.com
比較できる項目は大項目で次の7つです。
- 統計データ
- 特色
- 生活・公共料金
- 結婚・育児
- 教育
- 医療・福祉
- 土地・住宅
試しに府中市と調布市で比較してみましょう。
一番上には住民意識チャートが表示されていますね。ほとんど変わらないものの、市への愛着は府中市の方が高いようです。このチャートは一般の会員の方のアンケート結果のようですね。
結婚・育児の項目には保育所の待機児童者数のデータも記載されています。
府中市(左)も調布市(右)もランキングはワースト20に入るぐらい悪いんですね。児童者数なので人口が多いところは不利になる傾向はあると思いますが、両市ともに保育所の設置はまだまだといったところです。
その他面白いランキングとしては、住宅取得支援(新築購入・中古購入・増改築など)の利子補給制度の情報も記載されているところでしょうか。府中市には利子補給制度はないようですが、調布市は融資限度額はありますが、利子の一部(利率の4割)を市が負担してくれる制度があるようです。育児のデータとしては乳幼児や子どもの医療費の助成情報もまとめられています。
まとめ
さわりだけ紹介しましたが、これ以上は実際サイトを使ってみていただければと思います。何気なく暮らしている自分の市ですが、まわりとの違いが結構あるんですね。
URL:生活ガイド.com
不動産を購入する際にも役に立ちますし、地域の地価を判定する要因を調べる際にもとても役にたつと思います。