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建築着工統計調査(H27年)にみる県別建築単価指数。その他色々ランキングを調べてみました。

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先日、建物の用途別の建築単価を計算してみた建築着工統計調査(H27)ですが、この調査は県毎にも発表されているので、県別の色々を調べてみました。

記事投稿後、最新の統計が発表されていますのでご注意ください。

建築着工統計調査(H28年)に見る用途別・構造別の建築単価

国土交通省の発表する建築着工統計調査・住宅着工統計調査のデータを用いて、用途別・構造別の建築単価(全国)をまとめてみました。 参考国土交通省|建築着工統計調査報告(平成28年計分) 注 最新の建築着工 ...

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PDF 県別建築単価・総額・床面積(H27年)

調べてみたのは木造の一般住宅(居住専用住宅)についての数字です。どこの都道府県が建築単価が高いのか、どこの県は大きな家を建てる傾向があり、総額的に家に一番お金をかけるのはどこの県なのか。気になりますよね。

軽量鉄骨造も調べたかったんですが、鉄骨造として重量鉄骨造と同じ括りになっていることと木造の1割にも満たないことから、今回は木造のみとしました。

全データは上のPDFに載っているので、そちらをダウンロードして見てください。

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建築単価

公表されている建築予定額を建築面積で割ることにより建築単価を出します。

建築単価 = 建築予定額 ÷ 建築面積

この調査の補足的な調査として補正調査というものがある。建築着工統計調査の工事費予定額はあくまで建築工事届け時点の予定額であり、完成した時点では工事額が異なることが多いので、建築投資額の実績をとらえる場合は、工事費予定額に補正調査の結果を利用する必要がある。

引用:国土交通省|建築動態統計調査

先日計算した結果のとおり、全国平均の建築単価は165,801円/㎡(坪55万円程度でした。

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東京が高いのかな?って思っていたんですが、なんと一位は岡山県でした。そして長野県、山梨県へと続きます。意外ですね。

一位の岡山県は182,359円/㎡で坪60万円程度です。外構などを入れるともっと高い数字になるときがありますが、高過ぎるって印象はない数字かと思います。全国平均に比べて1割近く高いです。岡山県に何があるんですかね。すごく高い設備が人気なんでしょうか?分かりません。

そして建築単価が一番安いのは宮崎県。ワースト5には大分県や徳島県、佐賀県と九州・四国勢が並びます。建築単価も坪50万円を割っています。安売りのパワービルダーですと、よく坪40万円で家を建てます!!なんて書いてありますね。ちょっとオプションを入れるとすぐに坪50万円いってしまいます。ですので、坪50万円の新築っていうのはかなりお安いと思います。

東京を100とした指数も付けていますが、宮崎県は東京に比べて2割も建築単価が安いですね。

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床面積(一戸当たり)

次に住宅一戸当たりの床面積(延べ床面積)のランキングを調べてみました。

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順位を逆にしちゃってますね...

住宅が一番小さいのは京都府、そして神奈川県、東京都と続きます。概して地価が高い地域といえるんじゃないでしょうか。地価が高いと土地面積は小さくなります。土地が小さくなれば建物も必然的に小さいものになりますね。鹿児島県や秋田県も家が小さいのは意外な感じです。秋田県は建築単価の高さも下から3番目でした。家にお金をかけない地域がらなんでしょうか。

そして家が大きいのは北海道!ほっかいどうはでっかいどう。という言葉もあるくらいですからね。納得の大きさです。家の大きさも140㎡近いです。東京との差は27㎡なので、8畳間が2部屋分ぐらいですね。かなりの差です。その他も地価の安い地方圏が住宅が大きいのが分かります。

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建物の総額(一戸当たり)

建築単価と床面積をかけたのが総額なので、上の二つの要因で全て説明できるんですが、一応総額のランキングも出してみました。

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家に一番お金をかけるのは岡山県でした。建築単価も一番高かったですね。2位につけたのは北海道です。床面積がもっとも広い。大きな家を建てる人が多いのが北海道でした。建築単価と床面積のランキングに入っていなかった福島県が3位にランクインです。

逆に一番お金をかけないのは秋田県です。田舎なので家にはお金をかけるもんだって思っていたんですが違うんですね。秋田県は建築単価も安いし、家の大きさも狭かったですね。その両方にランクインしていた秋田県がワースト1でした。

ワースト4位には京都府です。勝手な偏見ですが京都府民って見栄っ張りなイメージがあったので、意外な気がします。家にはお金をかけず、違うところにお金をかけるんでしょうか。

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まとめ

世の中には色々な統計調査が行われています。しかしながら、不動産の専門家である不動産鑑定士でもその統計調査をほとんど活用できていないんですよね。こうやってランキングにするだけでも県ごとの特色が見えてきます(当たっているかどうかは分かりませんが、考えるネタにはなります)。

時系列の調査もしたら楽しそうなので、また時間をみてやってみます。県毎の全データはPDFにしてありますので、再掲しておきますね。ご活用ください。

PDF 県別建築単価・総額・床面積(H27年)

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