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今日は、購入したもののまだ手元に届いてないんですが、不動産鑑定の実務書の紹介です。
ヘルスケア施設の事業・財務・不動産評価 -高齢者住宅・施設および病院の価値の本質
平成26年には日本第一号のヘルスケアREITも誕生し、鑑定評価の対象となることも増えてきたヘルスケア施設です。しかしながら、大きな組織で専門のヘルスケア部門、病院部門を立ち上げているので無ければ、まだまだ不勉強な不動産鑑定士が多いかと思います。
もちろん私もきちんと勉強したいなとは思いつつ、なかなか時間を取れずにいました。
3月中はバタバタしているので、時間があまり取れませんが、春になったらしっかりと勉強したいと思い注文してみました。こういった専門書は読もうと思った頃には売り切れになってしまう可能性があるので、見つけたら即購入することが必要だと思います。
内容紹介
内容は次のとおり
様々な視点からヘルスケア施設の価値の本質を見極める! ヘルスケア施設の価値を“事業価値"と“不動産の価値"として捉え、さらにその背景となる、財務、法的観点、ファイナンス、ファシリティマネジメント、国の政策の視点まで含めた分析のための指針について総合的に解説した体系書!
オペレーショナルアセットとしての性格をもつヘルスケア施設を多角的に説明してくれた体系書のようです。
著者
著者は松田淳さんと村木信爾さん。村木さんは不動産鑑定士なら御馴染みの鑑定士さんですね。鑑定士協会連合会の役員をやられていたり、国交省のWGの委員などをされていたりと、色んなところで名前をお見掛けする先生です。
村木信爾さんの名前ってどう読むかしらなかったんですが、「しんじ」さんだったんですね。お恥ずかしい限りです。
村木信爾
大和不動産鑑定株式会社エグゼクティブフェロー、明治大学専門職大学院グローバル・ビジネス研究科(MBS)特任教授、不動産鑑定士、不動産カウンセラー。京都大学法学部卒。米国ワシントン大学経営学修士(MBA)。住友信託銀行にて不動産業務、海外業務など担当後、2009年より現職。現在不動産評価をベースにした不動産コンサルティングに従事。MBSでは、不動産評価、CRE戦略、不動産プロフェッショナルサービス論などを担当。国交省のヘルスケアリート活用に係るガイドラインの検討委員会委員等を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
松田淳さんはKPMGヘルスケアジャパン株式会社代表取締役を務められているヘルスケアの第一人者のようです。
松田淳
KPMGヘルスケアジャパン株式会社代表取締役/パートナー。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。日本長期信用銀行に6年間の米国駐在を含めて13年勤務、トレーディング、ストラクチャードファイナンス、コーポレートリストラクチャリング、M&Aなどの分野を担当。その後、2002年6月よりKPMGヘルスケアジャパン株式会社に参画。医療関連企業、医療機関、介護事業者、シニアリビング事業者を含むヘルスケア産業に関連する事業体の戦略立案、投資・ファイナンス、事業再編、事業再生に関するアドバイザリーサービス、投資家・金融機関に対するヘルスケア関連の投融資に関するアドバイザリーサービスに従事
ヘルスケア施設の鑑定評価に関するガイドラインのまとめ
日本不動産鑑定士協会連合会でもヘルスケア関連小委員会などがあり、研究報告がいくつかなされています。また、国土交通省でもガイドラインがだされていますね。
2017年3月4日現在のものになりますが、まとめてみました。
国土交通省のガイドライン
高齢者向け住宅等を対象とするヘルスケアリートの活用に係るガイドライン
もう一つ。
病院不動産を対象とするリートに係るガイドライン
日本不動産鑑定士協会連合会の研究報告
平成25年3月に「高齢者住宅・施設、病院の不動産鑑定評価」という研究報告がなされ、平成27年8月に改訂版が報告されています。
不動産鑑定士協会連合会の研究報告に関しては愚痴がありまして、直近一年間は無料でダウンロード(PDF)ができるんですが、その後はコピーでの有料頒布でしか対応してもらえないんですよね。しかも白黒です。
PDFファイルなんて全部の研究報告をダウンロード可能にしてもサーバー負担は大したことないですし、それぐらい会員に還元しても良いと思うんですよね。誰のための会なの?という感じです。公益性を考えるのであれば、不動産鑑定士の質の向上をはかり、結果として不動産鑑定評価やコンサルティングなどの場で、国民に還元していくというのが本筋のような気がするんですけどね。
ちなみに、上の「高齢者住宅・施設、病院の不動産鑑定評価(改訂版)」は2700円で、白黒コピー頒布です。
当サイトも最近は平日であれば一日3000PVぐらい見て頂けるようになってきました。もうちょっと見て頂けるようにして、鑑定コラムぐらい影響があるブログに育てたいものです。
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