不動産鑑定士が不動産実務に役に立つ情報(TIPS)を綴ります

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不動産鑑定士の独立開業には何が必要?設立のために用意しておきたいもの。

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不動産鑑定として独立・開業には何が必要でしょうか。

不動産鑑定士は他の専門資格業と比べて独立・開業が容易だと言われます。

それは地価公示や国税路線価の評価など国や公共機関が発注する仕事があるため、営業をしなくても一定の仕事が確保できるからです。

そんな、独立しやすい不動産鑑定士ですが、独立・開業をするには何が必要でしょうか?設立までに用意しておきたいものは何でしょうか。

不動産鑑定士開業のための登録・申請

まずは不動産鑑定士事務所を開業するための監督官庁への登録・申請をまとめました。

もちろん監督官庁は国土交通省です。

不動産鑑定業の登録

新規の不動産鑑定業の登録には事務所所在地のある都道府県の知事を経由してその都道府県を管轄する地方整備局の長宛てに登録申請書を提出する必要があります。

新規の不動産鑑定業の登録申請には次の提出書類が必要になります。

  1. 登録申請書
  2. 不動産鑑定業経歴書
  3. 不動産鑑定士及び不動産鑑定士補の氏名
  4. 誓約書
  5. 専任不動産鑑定士の任命書、辞令又は証明書
  6. 専任不動産鑑定士の住民票
  7. 専任不動産鑑定士の略歴書
  8. 定款又は寄附行為
  9. 登記事項証明書(商業登記簿謄本)
  10. 案内図

URL 東京都都市整備局|不動産鑑定業の登録申請(新規)

9と10については、個人事業者は不要で、法人のみが必要な書類になります。

様式などは、提出する都道府県のHPに書類様式や記入例がアップされていると思うので、それぞれ確認してみてください。

事務所を借りる

事務所を開業するとき、まずに必要なのがスペース。事務所です。

不動産鑑定業はお客さんがくるような職種ではありません。

自宅で開業している不動産鑑定士も多いですし、事務所を借りるとしても必ずしも利便性の良い、人通りの多い場所である必要はありません。

スペースも書類を整理する棚や、デスク、複合機が最低限置ければなんとかなります。

後は、応接スペースが必要か、事務員さんを雇うのかどうかによって必要な広さは異なってきます。

鑑定事務所に必要な道具・設備

印鑑

不動産鑑定士は不動産鑑定評価書に署名押印義務が課されている関係で、印鑑を押すことがとても多いです。

一度作れば数十年使い続けることになりますので、良いものを用意しておきたいものです。

印鑑も最近はネットで作ることが多いですね。

はんこプレミアムさんでは、資格印・先生印も扱っていますので、頼みやすいかと思います。

印鑑の材質も多数ありますし、

書体も多数。サンプルも豊富なので自分の好みの字を選びやすいのも特徴です。

ネット通販でオリジナル印鑑・実印を作れるサービス

パソコン・ディスプレイ

パソコンはノートパソコンを使っている人もいますし、デスクトップを使っている人もいます。

自分の仕事スタイルに応じたパソコンを使えば良いと思います。

ただし、地価公示など公的な評価をするにはWindows版のパソコンが必須になります。

デュアルディスプレイ(ディスプレイを2つ並べて作業すること)がおススメです。

ディスプレイを一つで作業している人は、是非もう一つディスプレイを購入して作業してみてください。

最近はディスプレイも1万円台で24インチのサイズ(オーソドックスな大きさです)が買える時代です。

ウイルスソフト

国の仕事(地価公示)をする際は、パソコンにウイルスソフトを入れていることが求められます。

ウイルスバスターやノートン(Norton)、マカフィー(McAfee)あたりが有名なんじゃないでしょうか。私は無難にウイルスバスターを利用しています。

名刺・事務用備品

名刺事務用備品を買うのに実店舗に行くことは非常に煩雑です。

コクヨの通販サイト「カウネット」や明日来るというネーミングでおなじみの「ASKUL(アスクル)」を利用すると良いと思います。

文房具からトナーインクなどの消耗品、衛生用品まで何でもそろうので、日々の買い物は通販サイトを使って済ませることができます。

ウォーキングメジャー

鑑定士の仕事、不動産関係の仕事に欠かせないのがウォーキングメジャーです。通称コロコロ。

不動産の調査で大事な道路の幅員の確認や、間口奥行きの確認に利用します。

別記事「ウォーキングメジャーは何がおすすめ?通称コロコロはどこで売ってる?」でウォーキングメジャーに焦点をあてた記事を書いていますが、シンワ測定のカウントメジャーが耐久性もよく、使いやすいです。

シンワ測定 カウントメジャーE E20-S 75422

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電車移動が多い人は、ホイールの大きさが小さい(10cm)の小型のものがおススメです。

シンワ測定 カウントメジャーE E10-S 75421

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カメラ

調査ではカメラも欠かせません。

鑑定評価書に添付する写真を撮るだけでなく、現地で気になったもの(境界や建物の傷みなど)も撮影します。

今はiPhoneなど、スマートフォンのカメラの性能もあがってきていますが、カメラは別で用意したいものです。

どのようなカメラが良いのかは別記事「不動産の調査に適したカメラは何だ?室内でも屋外でも使えるカメラを知らべてみた。」にて解説しています。

簡単に書くと、広角レンズで広く撮影することができ、暗い室内でもブレない高感度・明るいレンズのカメラが良いです。

最近のものでは、オリンパスのTG-5というカメラがこの条件を満たしており、更に塵やホコリにも強く、しかも防水ということで最適だと思います。

全天球カメラ(RICOH THETA)

こちらもカメラなんですが、全天球カメラ(RICOH THETA)は非常に便利です。

全天球カメラと言われても何のことだか分からない人が多いと思います。

全天球カメラとは360°のすべてのパノラマ写真を撮ることができるカメラです。

今は「ネットでCHINTAI」などでも、360度パノラマ写真を賃貸物件の写真として使っていますね。

参考 希望の街の360度パノラマ写真あり物件を探そう!

調査でも部屋の真ん中で一枚撮っておけば、部屋のすべてが記録されますので、撮り忘れがなく、「あれ?どうなっていたっけ」などと事務所に戻ってからもすぐに確認できるようになりました。

あれば非常に便利なものの一つです。

RICOH THETA S 360度 全天球カメラ 910720

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レーザー測定器・距離計

現地調査で長さを測るとき、ウォーキングメジャーと併用したいのがレーザー測定器です。

レーザーで当てた場所までの距離を測定してくれる道具なんですが、部屋の寸法を測ったりするのに使っています。

手のひらサイズの非常にコンパクトなので、カバンの場所も取りません。

私が持っているBOSCH(ボッシュ)のレーザー距離計については、別記事「BOSCH(ボッシュ)のレーザー距離計、glm80を購入。距離計の選び方」にて紹介しています。

三角スケール

不動産関係者や建築士さんなどが必ず持っているのが三角スケールです。

主に公図の寸法を測るのに使います。

三角スケールの写真

三角スケールの写真

参考 三角スケールの縮尺の使い方。使用方法別の選び方

クレジットカード

不動産鑑定士として独立される方は、経理作業も自分で行う方が多いのではないのでしょうか。

経理作業を楽にしてくれるのがクレジットカードです。

会社用のクレジットカードを使うことによって、会計処理は各段と楽になります(後で説明します)

どこのものでも良いのですが、私は楽天カードを使っています。

>>>楽天カード

ETCカード

車での移動が多い地域では、ETCカードは必須です。

個人でもっている方でも、法人用のETCカードを作っておくと良いです。

審査なしのETCカード簡単発行

会計ソフト

中小企業にとってもっとも煩わしいことの1つといえば経理作業ではないでしょうか。

領収書の管理や確定申告までの一連の流れを全てスマホでも完結させることができるのがクラウド会計ソフト「freee(フリー)」です。

銀行・クレジットカードと連携しておけば、自動処理で仕訳をしてくれます(これは本当に便利!!)・

freeeは100万もの事業所が採用するクラウド型の会計ソフトの大手です。

個人事業主向けのプランでは年10,000円~20,000円のものが主流です。

freeeがあれば税理士さんに頼むことも不要で、青色申告・白色申告ともに簡単に書類が出力されます。

会員登録までは無料なので、是非登録して使い勝手を体験してください。

複合機(コピー・FAX)

不動産鑑定業で一番使うのはパソコン、その次に使うのは複合機ではないでしょうか。

書類を発行してお金をいただく仕事なので、きれいに印刷したいものです。

しかし、毎日使うものなので安くしたいという考えもあります。

ネットでの一括見積もりサービスを使えば、複合機・コピー機を一度の問い合わせて複数比較することができます。

もちろん利用は無料になりますので、

無料のコピー機 一括見積もりサービス




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