今回はリニア中央新幹線(新駅)の地価動向を調べていきたいと思います。前回の城南五山の地価(→ 由緒ある東京の高級住宅街、「城南五山」の地価を調べてみた)に続いての地価シリーズです。くどいかなと思いつつっも気になってしまったら調べないと気持ちが落ち着かない性分なので仕方ありません。お付き合いください。
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リニア中央新幹線の概要
中央新幹線
中央新幹線(ちゅうおうしんかんせん)とは、東京都から大阪市に至る新幹線の整備計画路線である。
誘致側・マスコミ報道などでは「リニア中央新幹線」や「中央リニア新幹線」、さらに「リニア中央エクスプレス」[4]、「中央リニアエクスプレス」と呼ばれることもあるが、国による整備計画や建設・営業主体のJR東海は「中央新幹線」と称している。また、単に「中央リニア」、「リニア」と略されることもある。
正式名称にはリニアという単語は使われていないんですね。事業主体であるJR東海のホームページも中央新幹線で統一されていました。リニアという名前のほうがしっくりくるのでリニアと呼んでいきたいと思います。
全線開通(東京~大阪)は2045年の予定です。後30年後なので私も生きているかは微妙な年代ですね。全線開業に先立って東京~名古屋間は2027年の先行開業が予定されています。東京~名古屋間を40分で結ぶということなので速いですね。新幹線や電車は休憩の場ととらえている私からしたら休憩時間が減らされる感じがしてしまいます。
今回は事業が着工されている東京~名古屋間の新駅の地価動向を調べていきたいと思います。
リニア新駅の予定地
新駅の概要を調べてみました。リニア新駅は県に1つを定められていて、新駅誘致合戦が繰り広げられていました。新駅ができて発展した町、ストロー効果によって衰退した町。両方を知っている者としては一概に新駅ヤッター!とはいえないところがつらいですね。
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東京都(品川駅)
東京都は既存の品川駅に接続します。品川駅といえば2020年に品川~田町駅間に山手線40年ぶりの新駅が予定されていますね。2020年といえば東京オリンピックなのでオリンピックに合わせての開業です。
引用 JR東海|中央新幹線品川駅新設(北工区・南工区)工事における環境保全について(PDF)
ホームは現在の東海道新幹線の地下約40mの位置に2本のホームが建設される予定で、計4車輌が停車できるようになります。
引用 日本経済新聞|リニア品川駅で起工式 JR東海、地下40メートルに建設
神奈川県(相模原市)
神奈川県の新駅は相模原市の橋本駅に併設される予定です。現在はJR東日本の横浜線と相模線、京王電鉄の相模原線の2社3路線が乗り入れる接続駅です。
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山梨県(甲府市大津町)
山梨県の新駅は甲府市大津町というところです。甲府市の中心市街地から離れた場所で、周りには農地や工業団地が多いのが分かります。
地方ではJR既存駅への接続はほとんど考えていないようで、モータリゼーションの世の中なので高速道路からのアクセスの方が重視されていると聞いたことがあります。山梨新駅は甲府南ICから近い場所ですね。
それにしても山梨県・甲府市ともにホームページを探しても新駅についての資料がほとんどありません。新駅付近の開発にはほぼ無関心といったところなんでしょうか?
長野県(飯田市上郷飯沼)
長野県駅は長野県の南端の都市、飯田市が予定されています。山梨県駅と同じく町の中心市街地からは離れている郊外の地域です。
JR飯田線が近くをとおっているものの既存駅に併設されるようでもないようですね。
引用 飯田市役所|リニア駅周辺整備基本構想(案) (PDF)
岐阜県(中津川市千旦林)
岐阜県駅は長野県駅のある飯田市のに近い、中津川市に予定されています。中津川市千旦林地区というところで、JR中央本線美乃坂本駅に近接した場所です。市内で一番大きな中津川駅からは離れているものの、中津川インターからのアクセスは良さそうですね。
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愛知県(名古屋市)
愛知県駅は既存の名古屋駅に接続されます。リニアのターミナル駅は西口(太閤通り口)にできるようです。
引用 名古屋市役所|リニア中央新幹線と名古屋駅周辺まちづくり構想(PDF)
名古屋駅付近の開発についてはこんな記事も書きました。
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リニア名古屋駅の用地買収で愛知県・名古屋市などの用地OBが活躍?
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まとめ
長くなってしまったので、駅をまとめた段階で一区切りつけたいと思います。駅をグーグルマップに落としたものでも作成しようと思ったんですが、既にプロットしたものを公開しているサイトがいくつもありました。下のものが一番見やすいかったのでご紹介して終わりたいと思います。
下の記事に続きます。
記事 H28年地価公示にみる、リニア新幹線の駅予定地付近の価格動向はどうなってるの?(後編)