下水道には色々な種類の下水があります。
でも、自分の家の下水がどうなっているのかは知らない人の方が多いんではないでしょうか?
参考 下水道の種類には何がある?公共下水道・特環・農集排などの違いをまとめてみました。
自治体の公共下水道の整備にともなって、今まで使っていた合併浄化槽から下水管に引き込むことになることがあります。
前面道路の本管埋設は自治体の費用となることが多いですが、接続ますから住宅への接続は個人負担となります。
下水道の引き込み費用はいくらか?
実際に接続ますから住宅への引き込み工事をした例を用いて、工事費用がいくらかかるのかを説明します。
工事の概要
工事は下水道の接続ますから住宅設備への接続がメインです。
そのほか、今まで使っていた合併浄化槽を埋める工事(土入れ)とその部分の舗装工事を含んでいます。
工事費用総額
工事費用の総額は本体価格28万円(税込みで302,400円)でした。
他社の知り合い(上下水の工事業者)に価格の相談をしてみたところ、高くもなく安くもなくで一般的な価格だと言われました。
下水工事費用の内訳
次に総額28万円の内訳をみていきましょう。
引き込み管の長さは9mとやや長め
引き込み管の長さ(延長)は9mでした。
簡単にいえば、接続ますから家までの距離ですね。業者の方に話をきいたところ、一般の家庭よりは少し長めとのことです。
延長が半分だから金額も半分になるかというとそうではありませんが、これが4.5mの長さであれば7~8割ぐらいの費用となりそうです。
合併浄化槽を埋める費用もかかる
今まで使っていた合併浄化槽を使えなくするために、砂を入れて埋める作業が必要となります。
そのため「浄化槽埋め戻し」の費用や浄化槽があった部分のコンクリート工事も必要となりました。
明細表をみて分析してみると、その費用は6~7万円。
合併浄化槽の埋め戻し作業が必要なければ、20万円強で下水管の引き込みができたようです。
標準的な下水工事費用はいくら?
単純に接続ますから住宅に下水を引き込むだけの工事ならいくらが標準的なんでしょうか?
上の見積書をもとに考えてみたいと思います。
今回の工事では引き込みがやや長い距離(9m)でした。
また、合併浄化槽の埋め戻しという作業も含まれています。
合併浄化槽の埋め戻し費用を除くと20万円強。それに引き込み距離が長いことを考えると20万円を切るぐらい18万円程度が標準的な下水道引き込み費用と考えられます。
実際に工事をするときの参考にしてみてください。
工事費用のほかに、受益者負担金もかかる。
今回は工事費用を分析しましたが、下水道が使えるようになると受益者負担金という費用も発生します。
これがまたいいお値段で、数十万円のコストになります。
受益者負担金は自治体に支払うお金で、分割払い(5回程度)が認められている自治体が多いです。
我が家は30数万円の受益者負担金を支払いました。
公共下水道か農業集落排水かなどでもコスト負担は異なり、同じ市内でも金額が異なる場合もあります。
面積当たりの単価で定められている地域もあれば、一戸当たりの金額で定められている地域もありますね。
受益者負担金については、別記事「下水道の受益者負担金は誰が支払うのか?未払い金は新所有者に引き継ぐのか?」にて詳しく解説しています。
是非ご覧ください。
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下水道の受益者負担金は誰が支払うのか?未払い金は新所有者に引き継ぐのか?
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