東京都が地価が高いっていうのは一般的な認識として誰もが抱いていると思います。しかし、東京のネームバリューっていかほどなんでしょう?
ほとんど同じような条件で東京都と他の隣接県との境界付近で、地価がどのくらい違うんでしょうか?
気になりだしたら止まらない。ということで調べてみました。
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東京都と埼玉県の価格差
価格差を調べるにあたって地続きになっている県境を探してみたんですが、結構少ないんですね。江戸川や荒川など、河川が県境になっている場所が多いので、地続きの場所を探しましたら、埼玉県和光市と東京都板橋区にありました。
地続きならば、環境がいきなり変わるっていうことも少ないでしょう。したがって東京都板橋区と埼玉県和光市を例に地価の差を調べたいと思います。
地価公示・地価調査価格
まずは、地価公示・地価調査という国や都道府県が発表している地価を調べてみます。県境にざっと境界線を引いてみましたが、左が和光市、右が板橋区になります。
価格は㎡単位で記載されていますが、ぱっと眺めてみても右側の東京都板橋区の方が高いのが分かります。東京都の住宅地は埼玉県との県境付近でも坪100万円近くするのですね。
この中でもっとも近いと考えられる板橋-1と和光-7を選んでフォーカスしてみます。
板橋-1は285,000円(坪94万円)で和光-7の201,000円(坪66.4万円)と比較して、およそ4割も高い地価を示しています。
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詳しく調べてみると板橋の地点は区画も整然としていますが、和光市はやや雑多な環境ですね。建築物も板橋区は共同住宅がメインのようです。
公報規制はほとんど変わらなそうですが、距離は1km弱離れていますね。やや環境が東京都板橋区の方が良い面もありますが、価格差の4割の大半は東京のネームバリューだと考えられます。
路線価
次に路線価を調べてみます。路線価は道路の一本一本に付されているので、より環境の似た場所での比較ができます。
先ほどの和光-7の地価公示地点付近の路線価を調べてみます。
路線価は市区町村ごとに公表されているので、市町村境は両方の路線価を一度に見ることはできません。では東京都板橋区の成増5丁目付近の路線価も調べてみましょう。
これでも分かりづらいですね。一つの図面にまとめてみます。
東京都板橋区と埼玉県和光市の境界付近における東京ネームバリューは1割前後といったところでしょうか。
これが大きいのか小さいのかは各人の好き嫌いによるとは思いますが、1割程度なら頑張って東京に住みたいなって思うのは田舎者の考えでしょうか?
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まとめ
参考までにこの近辺のストリートビューです。これは和光市から板橋区方面を見ている図を載せてあります。
ちょうど境付近を表示しておりまして、自動販売機の右が東京都、左が埼玉県です。
同じような環境なんだから、1割でも安い土地を欲しいと思うのか、1割程度なら東京のネームバリューを買いたいと考えるのか。
あなたはどっちでしょう?