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大東建託が引き続き好調、4~9月経常最高益の650億円との報道が。

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9月22日付の日本経済新聞で「2016年4~9月期の連結経常利益は前年同期比6%増の650億円程度になりそうだ」と報じられました。会社側の従来予想である630億円を上回り、最高益を更新するとの観測が好感されて、株価も続伸らしいですね。

引用:日本経済新聞|大東建、経常益最高650億円 4~9月上振れ

売上高は7400億円前後(前年6%増)と従来の予想並みになりそうですが、円高で輸入木材などの原材料コストが抑えられていることもあり、利益は最高益を更新することになりそうです。

日本銀行のマイナス金利政策で賃貸住宅向けの融資金利が低いことも追い風となっているでしょうし、地方圏では相続税対策でのアパート建築も未だ多いようです。

大東建託の月次業績速報

大東建託ホームページのIR情報を確認したところ、9月までの業績速報はアップされていませんでした。

参考:大東建託|月次業績速報

分かる範囲の数字では、建設事業での受注高(4-8月累計)は前年比8%増の244,117百万円。単月でも6~8月はすべて前年同月比でプラスとなっているのでまだまだ建設需要は旺盛のようです。

2016-09-25_10h58_03

金融機関の知り合いと話していたりすると、アパートも増えすぎている気配があるので、もうそろそろ貸し出しも厳しくなっていくかも。なんて声も聞かれるんですが、金融機関としても貸出先があまりないので、賃貸住宅向けの融資を続けざるを得ないといった感じなんでしょうか。

空室数の推移

アパートの建築が多すぎて、そろそろ空室率が上がっているのかな?と冷ややかな視線を送っていたのですが、IRを見る限りは非常に健全のようです。

空室数(戸数)は2014年度から2016年度までの8月末までの同時期の数字が公表されていますが、

37,336戸→39,502戸→35,421戸

と昨期よりも空室戸数は減少しています。前月比で比べると空室戸数が増えているのが気にかかりますが、大きく空室率が悪化しているようではありません。

空室数が居住用と事業用に分けられて公表されていないので、全体での数字になりますが、戸数ベースでの空室率は次のとおり。

4.3%→4.3%→3.6%

これも2014年度から2016年度までの3年間の8月末までの数字です。居住用、事業用をひっくるめた空室率は3.6%と改善しています。

まとめ

不動産業界などでは冷ややかな目で見られるアパートをメインとした建設会社ですが、非常に成績が良さそうです。

特に既存のアパートや事業用を含めた全体の空室率が3.6%っていうのは驚きでした。計算の過程でからくりでもあるのかな?と、ちょっとまだ疑っているんですけどね。

ちなみに地方を含めたアパートの空室率の参考となるサイトとしてはHOME'Sの「見える!賃貸経営」があります。

参考:HOME'S|見える!賃貸経営

かなりおんぼろのアパートも含んでいる数字になりますので、同じ土俵では比較できませんが、大東建託ももう40年近くの歴史を誇る会社ですから、古いアパートもある程度含んでいるのかと思います。

 

 

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