サラリーマンをしていると一生付きまとうのが役職。
職名には会長、社長から部長、課長、係長などがあります。人気漫画「島耕作シリーズ」でおなじみの役職ばかりですね。
その中で分かりづらいのが「主任」と「係長」。どちらが偉いのか。どのような職責・内容の役職なのかを解説していきたいと思います。
主任と係長の意味
まず、それぞれの意味をウィキペディアで確認してみましょう。
主任と係長の意味
主任(しゅにん)とは、官公庁、企業などの組織において、従業員の中での熟練者をさす役職であり、一般には管理職には該当しない。したがって、ほとんどの企業では労働組合に加入できる役職である。組織によってはチーフあるいはシニアスタッフ等とも呼ばれる。
係長(かかりちょう)とは、業務を行う最小単位である係において管理的立場にある者に対する役職である。
説明に入る前に補足しておきますと、役職については「一般的にはこう」という説明はできますが、具体的には個々の会社や自治体によって職務や上下関係までもが異なることが多いです。
主任も入社2~3年で主任になれる企業や業種もあれば、10年近く経過しないと主任になれないような会社もあります。よく言われますが銀行員は離職率が高く、主任になる前に3割ほどは会社を辞めてしまうようです。主任になれば給料も大幅に上がる銀行が多いのにもったいないですね...
話が少し反れましたが、主任と係長の類似点から解説します。
主任と係長の類似点
主任と係長は比較的若いうちになれる役職です。出世のための登竜門といった感じですね。どのような業種でも20代後半から30代前半から主任や係長という肩書が付くんじゃないでしょうか。
出世の登竜門とは書きましたが、一生、主任や係長で終わってしまうケースも多いです。
もう一つは管理職ではないということです。
管理職とは、労働現場において、労働者を指揮し、組織の運営に当たる者を指します。管理職になると残業代が出ないとよくいわれますよね。
管理職は課長以上としている企業がほとんどです。係長からが管理職とされる会社ももちろんありますが、ほとんどの会社では係長までは管理職とはならず、労働組合の組合員とされています。
主任と係長はどちらが偉い?
これももちろん一般的な話ですが、一般的には係長の方が偉い。とされています。
係長 > 主任
公務員の例になりますが、色々な自治体の役職・給料表を総務省がまとめています。
等級が上がる(数字が増える)と、給料も高くなり、偉くなる。ということです。
参考 独自構造の給料表を用いる都道府県・指令都市における級別標準職務(平成21年)
この表を見ても分かるとおり、ほとんどの自治体では係長が主任の上にきています。
入社何年目でなれるかというのも会社や自治体によって差が大きいですが、係長は約10年ほど、主任はもっと短いケースがほとんどです。
まとめ
会社の役職は組織によって全然違います。係長や課長、部長の上下関係はほとんど変わりませんが、そもそもの役職がグループリーダー、シニアマネージャーなどと英語で係長などが存在しない会社も多々あります。
答えがないからこそ難しい会社の役職。公務員でよく使われている「主事・主任・主査・主幹・主務」などという役職は別の記事「主事・主任・主査・主幹・主務・専門幹の役職はどちらが上?役割(職務)を解説します。」にて解説していますので、合わせてお読みください。
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