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不動産屋の給料はどれぐらい?不動産業の平均給与を調べてみました。

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毎年秋頃に国税庁から公表される民間給与実態統計調査。この調査では不動産業の年収・給与はどのように分析されているのでしょうか?

不動産業の年収を調べてみました。

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不動産業・物品賃貸業

不動産屋と言われる業種は、国税庁のカテゴリーでは「不動産業・物品賃貸業」に入ります。物品賃貸業とは何でしょう?大家さんか何かなのかな?と思ったらどうも違うようです。

不動産業のカテゴリー

物品賃貸業には,主として産業用機械器具,事務用機械器具,自動車,スポーツ・娯楽用品,映画・演劇用品などの物品を賃貸する事業所が分類される

本当に物品の賃貸業でした。なぜ不動産業と同じカテゴリーに区分されるかは分かりません。平成18年までは、金融業・保険業と同じカテゴリーに不動産業が入っていました。平成19年からは独立し、現在の「不動産業・物品賃貸業」となっています。

年別の平均給与の推移

直近の平成27年の不動産業の平均給与は424万円でした。これは男女両方の合計です。また、アルバイトやパートの非正規雇用者の人も含みます。

不動産業・物品賃貸業の年別グラフ

また、平均給与とは何でしょうか?これは毎月の給料手当と賞与を合わせたものです。平均給与424万円の内訳は、毎月の給与総額373万円(月平均31万円)と賞与51万円です。

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年毎の推移をみてみると、最近は給与水準がどんどん上がっています。ボトムだった平成24年から比較すると13%UPです。別の見方をすると、ようやくリーマンショック前の水準に戻ってきたとも考えられます。

それにしても安い気がしますね。これは非正規雇用者を含んでいるのが理由のような気がします。正規雇用者が多い男性の数字だけ抜き取ってグラフにしてみましょう。

不動産業・物品賃貸業の年別グラフ(男女別)

不動産業・物品賃貸業の年別グラフ(男女別)

男性のみの平均給与は536万円、女性のみでは289万円となりました。男女では平均すると200万円強の給与差があるようですね。これは能力差というよりも勤務形態の差なのかな?とうい気がしますがいかがでしょう。

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全産業の中での不動産業・物品賃貸業の給与

不動産業・物品賃貸業の給与水準がどれほどか、そして毎年の傾向の推移はどうなっているのかが分かったと思います。

でも全産業の数字が分からないとピンとこないですよね。全産業での平均給与と比較したグラフを作成してみました。

全産業との平均給与の比較

全産業での平均給与は年ごとの変動が少ないのに対し、不動産業はかなりの変動があることがわかります。最近は不動産価格も上昇し、マンションの売れ行きも良いというニュースなどとも合致して、給与はあがっています。全産業の平均よりも最近は上回っていますね。

 

業種別の平均給与(H27)

他の業種との比較です。このグラフは国税庁のものをそのまま引用させていただきました。一番平均給与が高いのは電気・ガス等のインフラ系。次いで金融・保険業となっています。一番低いのは宿泊業・飲食サービス業。これはアルバイトやパートさんの依存度が高いからなのかな?と思います。

不動産業はほぼ全体平均と同程度でした。

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不動産業の昇給ペースは?

実際不動産業に働くとして、気になるのは昇給ペース。平均給与は分かったけど、最初はどのくらいもらえるの?そして、偉くなっていったらどらくらいに給料が増えるの?という点が気になりますよね。

国税庁の統計調査では、勤務期間ごとの平均給与も発表されています。全産業の数字と不動産業の数字を並べてみました。

勤務年数ごとの平均給与

1~9年までは不動産業は平均よりも高い給与をもらっています。しかし、勤務10年目以降は給与が伸びません。全産業の平均よりも下回っています。不動産業は離職率が高いと言われていますが、給与の伸びがイマイチ。ということが理由かもしれません。

同じような統計で、年齢ごとの平均給与の推移もありましたのでまとめてみます。こちらも全産業と不動産業とを比較してみます。

年齢ごとの平均給与

年齢ごとの平均給与

勤務年数のグラフとほぼ同じ傾向にはなりますが、若いころに比較的大きなお金を手に入れられるようですね。その反面、ピークが早く55歳からは全産業平均よりも下回ってしまいます。

不動産業といっても、町場の不動産屋さんから、大手の不動産業者までさまざまです。町場の不動産屋さんであれば、ある程度の年になると独立してしまう人も多いでしょう。大手不動産業者であれば、全産業の平均と同じように定年まではある程度の昇給が見込めるところも多いと思います。企業規模によっても昇給ペースは異なるので、上のグラフはあくまで平均という点に気をつけていただきたいと思います。

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まとめ

不動産業の給与、年収がなんとなくイメージできたでしょうか?

全産業の平均とほぼ同じ程度の給与。新規参入しやすい業界で、若い頃から比較的良い給料をいただくことができます。その反面長く働けば働くほど給与が伸びなくなってきて、50後半ごろから給料ダウン。

あくまで統計結果のみから話していますが、そんなイメージを抱くことができるでしょう。

 

 

 

 

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