不動産の仕事をしていると標高を調べなければいけないときがよくあります。
また、傾斜のある大きい土地では標高差や傾斜の大きさも計算しなければなりません。
では調べる地点の標高を調べるにはどのようにすれば良いのでしょうか。
標高を調べる|国土地理院の図面から調べる
国土地理院の電子国土Web「地理院地図」では地点の標高を調べることができます。
URL 国土地理院|地理院地図
参考に東京タワーのある場所の標高を調べてみましょう。
調べ方は簡単です。画面の十字のある場所に調べたい土地(東京タワー)に合わせるだけです。
上に検索窓があるので、東京タワーと入力して検索することも可能です(もちろん住所でも可能)
標高は左下に表示されます。
東京タワーは標高は18.4mの場所にあることが分かります。東京タワーの高さは333mなので、東京タワーの一番高い部分は標高351mということですね。
標高差や傾斜の大きさを調べる
2地点の標高を調べることによって標高差を調べることができます。
ここでは乃木坂の標高差を調べてみたいと思います。
乃木坂は乃木神社から外苑東通りまでの上り坂をいいます。乃木神社前付近が21.1m、外苑東通り付近が28.8mの標高と調べることができます。
標高差は、高い地点と低い地点の差になるので、7.7m(28.8m-21.1m)となります。
傾斜の大きさ、傾斜角度はどの程度なんでしょうか。
2地点の傾斜角を調べる
傾斜角を調べるには2地点の距離を更に調べる必要があります。
以前記事「直線距離をGoogleマップで測定する方法。」にしましたが、googleマップで2地点の直線距離は測定することができます。
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直線距離をGoogleマップで測定する方法。
地図上の2地点間の距離を測るときに、大きく分けると道路距離と直線距離に分けられます。不動産取引などの場合には道路距離が重要ですね。1分80mというあれです。 距離の種類 道路距離…2地点の道路に沿った ...
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乃木坂の2地点の距離はおよそ500mです(直線距離)
サイズは適当になりますが、下のようになります。
傾斜角を調べるには三角関数を使います。
傾斜角 ATAN(”標高差”/”距離”)*180/PI()
つまり、=ATAN(7.7/500)*180/PI()=0.9° となります。
これってほぼ平坦ですね。
土木の分野では傾斜角ではなく、100m当たりの高低差(%)で示すことの方が多いです。
この場合7.7m ÷500m =0.0154 =1.5%
となります。