不動産鑑定士が不動産実務に役に立つ情報(TIPS)を綴ります

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AI(人工知能)を活用した不動産評価、マンション査定とは?どんなサービスがある?

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政府の構造改革徹底推進会合では、「第4次産業革命」の柱として人工知能(AI)の産業化が推し進められています。

不動産の分野も例外ではなく、例えばAIを用いた中古住宅査定、マンション査定などに国土交通省も積極的に動いていますね。

AIで中古住宅査定、正確に 国交省がデータ公開

人工知能(AI)を活用して中古マンションなどの物件価格を査定する動きが広がっている。国土交通省はこうした動きを後押しするため、2017年度にも公示地価の調査過程で得られる賃料などの情報を開示する。不透明な面が多かった不動産の査定基準が明確になれば、中古住宅の取引活性化につながる。

引用:日本経済新聞

同時に「不動産テック」という単語も流行っていますね。旧来からの不動産業者からは「何言ってんだー」と反対の声も聞きますが、大きなながらとしてはIT化は避けられない流れなのかもしれません。

不動産テックとは

不動産テック(リアルエステートテック、Real Estate Tech)とはテクノロジーの力によって、不動産売買、賃貸、投資の新しい仕組みを生み出したり、従来の商慣習を変えようという取り組みのこと。

「不動産」と「テクノロジー」を掛け合わせた造語で、不動産×IT分野で活躍するスタートアップ、不動産ポータルサイト運営企業などから生まれた新しい不動産サービスを意味する。

引用:wikipedia|不動産テック

産業別の情報化投資進展度指数

やや古いデータにはなりますが、産業別の情報化投資進展度指数です。2000年の「運輸・通信業」を100として不動産業がどれほど情報化に対応しているか、情報化に投資しているかを示す指標です。

一番下が不動産業ですが、びっくりするほど少ないですね。

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参考:総務省|情報化進展度指数(産業別) 

逆をいえば、まだまだ伸びる余地があるといえそうです。

AI(人工知能)を活用した不動産評価

さて、不動産テックの一つの方向性として、人工知能を活用した不動産評価があります。不動産評価には、土地価格の査定やマンション価格の査定、中古住宅の査定など色々な分野の不動産が含まれます。

まだそこまで広く知れ渡っているとはいえないものの、色々な会社でAIを活用した不動産評価が事業化されていますので、今回は紹介してみたいと思います。

ソニー不動産|不動産価格推定エンジン

不動産価格推定エンジンは、ソニー(株)R&Dのディープラーニング(深層学習)技術と、ソニー不動産が有する不動産査定のノウハウや不動産取引に特有の知識を活用して、 ソニーとソニー不動産が新たに共同開発した機械学習ソリューションです。

URL:ソニー不動産|不動産価格推定エンジン

ソニー不動産の特徴としては「1都3県のすべての中古マンションの成約価格の推定が可能」としていることです。

その他に類似のサービスとしては

  • 類似物件検索エンジン
  • 物件探索マップ
  • 不動産賃料推定エンジン

なども開発されています。

ハウスマート|カウル

ハウスマートの運営する、スマホアプリ「カウル」は安心・スマート・しかもお得な次世代型
中古マンション購入・売却サービス。

URL:カウル-いつでも行けるスマートweb不動産

スマホで簡単にマンション探しが出来ることを特徴としたアプリサービスです。カウルではアプリ上でマンション情報をチェック、気になった物件はこれまたアプリ上で内覧予約も可能です。

東京・神奈川県を対象エリアにしており、97%の物件カバー率を実現しているようです。

その中で「AIによるマンションの価格推定機能、過去の売買事例データ」を見ることができます。ここに人工知能が活用されています。

不動産業者や不動産鑑定士がマンション価格を査定するには、マンションの過去の取引事例から取引事例比較法などを行いますが、この過程においてカウル独自の推定アルゴリズムで機械学習に関する技術的な知見を活用しているようです。

物件価格と同時にAIで査定された推定相場も表示されます。お買い得かどうかもすぐにわかっちゃう?感じでしょうか。

アプリ|カウル - お得にマンション売買

ロードスターキャピタル|AI-Checker

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日本で初めて不動産特化型クラウドファンディングサービスを開始したロードスターキャピタル株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:岩野達志、以下「当社」といいます。)は、日本大学教授/マサチューセッツ工科大学不動産研究センター研究員の清水千弘氏の協力のもと、人工知能(以下、「AI」といいます。)によるオフィス価値査定プログラムを開発し、この度オフィス価値査定サービス『AI-Checker』(エーアイチェッカー)をリリースいたしましたのでお知らせいたします。

引用:PRTIMES

URL:ロードスターキャピタル|AI-Checker

AI-CheckerはREITの公開情報や独自で収集した不動産情報などの大量のデータを活用し、人工知能でオフィスビルのキャップレートや不動産の価値を算出するものです。

上の2つのサイトはエンドユーザーの価格判断の参考としてのものですが、AI-Checkerは主に投資家向けの判断材料を提供する目的という点で異なります。

イタンジ|VALUE

value

イタンジが提供するサービスは投資価値の高い物件を毎日配信するというもの。この投資価値が高いかどうかという判断をAI(人工知能)が担っています。

URL:イタンジ|VALUE

市場に流通している全物件の価格を分析、独自のアルゴリズムで抽出し、分析することによって投資価値を判断。投資価値の高い物件を厳選して会員に情報を配信しているようです。LINEにも対応し、「LINE BOTでより早く手軽に、投資価値の高い不動産情報を毎日チェック」として、より早く手軽に投資判断ができるようなサービスとなっています。

URL:人工知能で厳選 投資価値の高い売物件を毎日、LINEで配信

コラビット|HowMa(ハウマ)

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HowMa(ハウマ)とは
HowMa(ハウマ)は日本全国の不動産(一戸建て、マンション)の市場価値を自動的に査定し提供するサイトです。全てのユーザーに知識と力を。

URL:コラビット|HowMa(ハウマ)

登録は必要ですが、無料で不動産を査定することができます。流れは下の図のとおり

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家の情報を入力するだけなんですね。後は人工知能が勝手に判断してくれます。中古住宅のほか、マンションの価格査定にも対応しています。

相場の高い安いを視覚的に色分けして表示してくれる不動産相場マップも面白いです。

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URL:不動産相場マップ

 

 

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