住宅建築を考えた時、最初に悩むのが構造じゃないでしょうか。
住宅の構造は木造と鉄骨造(軽量鉄骨造)が主流ですが、どちらが良いんでしょうか?
木造と鉄骨造のそれぞれの特徴。メリットデメリットをまとめてみました。
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在来工法・ツーバイフォー工法、鉄骨住宅、ハウスメーカーはどっちを採用?
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気密性・断熱性
木造住宅は隙間が多く、鉄骨住宅に比べて気密性や断熱性が劣ると一般的には思いがちです。
しかし、一般的には木造住宅の方が高気密・高断熱と言われています。
鉄は熱しやすく冷めやすいという性質をもっています。木よりも熱伝導率が高いので、外気温をダイレクトに伝えてしまいます。
更には、シンプルな構造のツーバイフォー工法の方が、在来工法よりも一般的には気密性・断熱性に優れています。
耐震性
耐震性に優れているのは鉄骨造なんでしょうか、木造なんでしょうか。
色々なホームページなどで、鉄骨造は木造よりも耐震性に優れている。耐震性を重視するなら鉄骨造が一番!のように書かれています。
しかし、鉄骨造と木造の違いだけでは耐震性にはさほど違いはありません。
むしろ鉄骨造の方が揺れやすい性質があるので、揺れを感じるのは鉄骨造です。
倒壊の危険性という意味では、鉄骨造と木造はほとんど変わりません。さらには在来工法とツーバイフォー工法でも耐震性はほとんど変わりません。
耐火性
火事に強いのはどちらでしょう。
一般的なイメージで火事に強いのは鉄骨造だと思っている人は多いです。
もちろん鉄と木では燃えやすいのは木です。
しかし、建築基準法の規定により主要構造物がすぐに火に覆われるような作りにはなっていません。
長時間燃え続ければ木の方が燃えやすいのはあきらかですが、長時間燃え続ければ鉄骨造も保ちません。
どちらが耐火性に強いかと言われれば、鉄骨造の方が優れると言えるかもしれませんが、大きな差があるとまでは言えないのが実情です。
施工の質
耐震性・気密性・断熱性・耐火性。
これらの全ては同じ質の施工がなされて比較することが可能です。
しかし、大工さんの質やハウスメーカーの質によって施工の良さは圧倒的に差がでます。
断熱性が良いから木造を選んでも、施工業者が未熟だったら鉄骨造の断熱性にも劣ってしまうのです。
では、木造と鉄骨造。どちらが施工の質が高いのでしょうか。
ハウスメーカーの技量や大工さんの腕によるところが大きいですが、木造の方が施工の質にばらつきが多いと言われています。
鉄骨造は工場での品質管理によってある程度品質が一定に担保されています。
しかし、木造は現場での工事が多いので、大工さんの質によって施工の良否に差が出やすいのです。
木造に比べて鉄骨造の方が施工の質が良いとは言えませんが、木造の方が施工の質にはムラがあると言われています。