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平成29年不動産鑑定士試験短答式試験合格者が発表されました。

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平成29年の不動産鑑定士試験、「短答式」の合格者が発表されました。

平成29年の短答式試験の結果概要

今年の不動産鑑定士試験短答式の合格者は524人(前年比+13人)。合格率は32.5%(前年32.6%)となりました。

平成29年不動産鑑定士試験短答式試験合格者の発表
~受験者1,613名のうち、524名が合格しました~

申込者数、受験者数、合格者数ともに微増傾向にあります。不動産鑑定士協会連合会や国土交通省が必死になって不動産鑑定士をアピールした結果でしょうか?

短答式試験の合格率推移

短答式試験の合格率の推移をグラフ化してみました。一番低い時期(2008年)と比較するとほぼ1割増しの32.5%です。昨今の報道を見聞きすると試験を難しくする方針はない(逆に簡単にする方向で動いている)ようなので、来年も同じ傾向か更に簡単になるんじゃないでしょうか。

合格者の属性

合格者の属性です。まずは年齢別の分布をグラフ化してみました。左が若く、右が高齢です。受験者数、合格者数ともに右下がり。つまり若い受験者が相対的に多いといえます。合格率に関しても若い世代が高いかと思いきや、50歳~55歳にも山があり、一概にはいえません。一番合格率が高い年齢が30歳~35歳、一番合格率が低いのが60歳以上となっています。順当というか予想通りじゃないでしょうか。

合格者の平均年齢は38.6歳、最高齢は85歳で最年少は20歳です。85歳で合格はすごいですね。このまま無事に論文式も合格してもらいたいものです。他の試験に比べて平均年齢が高いのが不動産鑑定士試験の特徴だといえます。新しく不動産鑑定士になる人の大多数が40歳代。20歳~30歳の不動産鑑定士が少ないことを業界的にも懸念していますが、先行きが不透明な業界なので、なかなか飛び込めませんよね。試験が簡単・難しいというよりも、不動産鑑定業界に魅力がないのが原因かと思います。

私も若い人に「この資格は良いぞ!!」と胸を張って勧められませんしね。

鑑定士は女性の割合が少ない

短答式合格者の性別は、男性が461名に対して、女性は63名。割合にすると14%弱です。

女性の更なる社会進出が望まれるこのご時世に、女性比率が13.7%というのはちょっと低すぎるのかなと感じます。司法試験合格者の女性比率を調べてみたところ、平成28年は23.4%、平成27年は21.6%と、20%を超えています。

不動産鑑定士という名前からも感じるように、泥臭いイメージを女性も敬遠しているんでしょうか。

夏は論文式試験!

短答式試験に合格したからといってこれでは終わりません。

今年の論文試験は8月5日(土曜日)から8月7日(月曜日)の実施が予定されています。真夏の暑い日に3日間の長丁場を戦うのはかなりしんどいですが、是非合格を勝ち取ってほしいですね。

論文式試験の合格発表は平成29年10月20日(金曜日)の予定です。また合格発表がありましたら分析をしてみたいと思います。




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