フィンテックからはじまり、今年は様々な方面でテックテックと言われていましたね。昭和のノリが跋扈する不動産業界でもこの流れはあり、不動産テックなどと呼ばれもてはやされているようです。
当ブログでも、ビッグウェーブに乗り遅れまいとAI(人工知能)を活用したサービスについてまとめた記事を以前書きました。
参考:AI(人工知能)を活用した不動産評価、マンション査定とは?どんなサービスがある?
そんな折、不動産鑑定業界の雄、”日本不動産研究所”が「JREI不動産テック研究会」なるものを立ち上げて、AIを活用した不動産市場分析・各種予測システムの研究開発をはじめたとの記事を見つけました。
「JREI不動産テック研究会」発足について
日本不動産研究所の事業目的
日本不動産研究所(通称:不動研)は、日本最大の鑑定機関であることから様々な事業に他社に先駆けて取り組んでいる印象があります。
そう思っていたら、事業目的に「不動産理論の進歩発展」なるものがあったんですね。
日本不動産研究所の事業目的
不動産等に関する理論的及び実証的研究の進歩発展を促進し、その普及実践化及び実務の改善合理化を図ること
今回のJREI不動産テック研究会では、AI(機械学習、人工知能)を活用した不動産市場分析・各種予測システム開発を検討することを目的としているようです。
不動産市場分析という分野では、先日東京都鑑定士協会の研修会で受講した「不動産鑑定業界における実証データの活用」はとても面白いものでした。
REA-TOKYO不動産価格インデックスの開発など東京都会は他の鑑定士協会と比較にならないほどのアグレッシブな研究や活動をなされていますね。
参考:REA-TOKYO不動産価格インデックスの開発(PDF)
東京都会の研究成果物はホームページより一部PDFが公開されています。「首都圏における超高層マンション等の階層別効用比(H19.3)」を公開してほしいんですが、きちと買えってことでしょうね。その他、勉強しがいのある研究成果があるので、時間があるときに覗いてみると楽しいでしょう。
話が反れてしまったので不動産研究所に話を戻します。
JREI不動産テック研究会では、
- ビッグデータ構築班
- AI研究班
の2つの班で、外部の関係企業や大学等の研究機関と連携、協働しながら研究開発を進めるようですね。
我々不動産鑑定士の関与している地価公示でも各種データがCSVで公開されるようになると聞きますし、色々な公表データを活用して欲しいですね。
研究成果がでるのは1年後?2年後?という感じですが、首を長くして待っていたいと思います。