家を新築するときに、注文住宅にするか建売住宅にするかは悩みますよね。
私の周りでも知人が家を建てるために注文住宅と建売住宅で悩んでいました。せっかくの機会なので私も注文住宅と建売住宅のメリット・デメリットや価格の違いなどを調べてみました。
スポンサーリンク
注文住宅とは?建売住宅とは?
注文住宅と建売住宅ってそもそも何なんでしょうか?特徴を説明します。
注文住宅
注文住宅とは、自分で注文する住宅です。ってそのまんまですね。購入した土地の上に選んできた工務店、建築会社などに依頼して自分の建てたい家を作る。自由度の高い住宅です。
建物の大きさから始まり、間取りや水回り等の設備、内装なども全部自分で選ぶことができる反面、物件探しから契約までの期間、契約(土地の売買契約・建物の建築請負契約)から家を建てて入居までの期間は長くかかり、平均では思い立ってから2年くらいかかるようです。
実際にマイホームを建てる流れを見ることができるので自分の家という愛着は高いんじゃないでしょうか。
注文住宅は思いどおりの家を建てられるが、決めることも多く実際入居できるまでの期間も長い!(約2年)
建売住宅
建売住宅は不動産会社(建築会社)が前もって家を建築し、土地建物のセットで住宅を販売する方式です。
当然完成された家を購入するので、間取りや建物の大きさは選べません。不動産会社は標準的な間取りの売りやすい大きさの建物を建築するので、こんな家が欲しい!とこだわりをもっている方にはおすすめできません。
出来上がったものを購入するので、マイホームが欲しいと思い立ってから実際に入居するまでの期間は注文住宅に比べて短いのが一般的です。思い立ってから入居までの平均期間は1年強。そのうち、売買契約から入居までの平均期間は4ヶ月弱です。
建売住宅はオーソドックスな間取りや造りなので、こだわりの無い人向け。入居までの期間も1年強と短い!
注文住宅の価格は?その価格差は?
一般的にいえば、注文住宅の方が取得費用は高くなります。
出来合いの建売住宅と、オーダーメイドの注文住宅では、たくさんをこだわれる注文住宅の方が価格が高くなるのは当たり前ですね。
戸建て住宅は、建築会社がまとめて設備や資材を購入して、合理的かつ効率的に工事がなされます。無駄なコストは省略されているので、結果として注文住宅よりも建築コストが抑えられます。
注文住宅は、色々なところにこだわりを反映させられる反面価格はどうしても高くなりがちです。資材やキッチンやトイレなどの設備も全部自分で選ぶことができるので、コストをかけないところとお金をかけるところの強弱を付けやすいという利点もあります。しかしながら、まとめて設備を購入して家を建てる戸建住宅に比べると建築費はどうしても高くなりがちです。
コストを抑えられるとは言いましたが、家を建てるときはどうしても気が大きくなってしまうので、良いものとグレードが一つ落ちたものを選択するときは良いものを選びがちですしね。
建売住宅と注文住宅の価格差はどのくらい?と気になりますが、SUUMOにこんなグラフがありました。
引用 SUUMO
一番左の分譲住宅は土地込みで3849万円、一番右の注文住宅は4886万円とおよそ1千万円の価格差になっています。
一応鑑定士として不動産の価格を商売に仕事をしているのでもう少し詳しく分析してみたいと思います。まずは土地建物の総額をそれぞれに分解します。
首都圏での住宅地の標準的な土地価格(総額)はいくらぐらいでしょうか。
首都圏での平均的な住宅地価格(土地100~200㎡)は2700~2800万円程度と分かりました。SUUMOの総額から比較するとちょっと高いので、埼玉・千葉県あたりの総額などをみつつ土地総額2,000万円と仮定します。
関東の戸建住宅の標準的な大きさについては国交省の「住宅・土地統計調査」で100㎡程度と結果がでています。
では建築単価を見てみます。単に建物価格を100㎡で割るだけなので計算は省略しますが、建売住宅では坪61万円、注文住宅では坪95万円。なんと56%もの価格差がありました。
注文住宅の方が5割強も高い!
家づくりのスタートはカタログ集めから!
こだわりの住宅をつくることができる注文住宅。
しかし、考えることが多すぎてなかなかイメージができないという悩みがあるのも事実です。
まずはカタログを取り寄せてイメージを膨らませる。具体的な家をイメージするという方が多いですね。
紹介する LIFULL HOME'S のカタログ比較サービスでは、無料で複数社のカタログをまとめて取りよせることができ、簡単に比較することができます。
カタログも、「予算別」「人気のテーマ別」「希望エリア別」で選べることからきっとあなたが求めていた家が見つかるはずです。
問い合わせをされた方限定で、はじめての家づくりのお悩みを解決する「はじめての家づくりブック」も無料ダウンロードできます。
家づくりのスケジュールから、建物・土地のチェックの仕方、資金計画までを分かりやすく説明してくれる小冊子です。
住宅展示場の見学の際のチェックシートも載っているので、カタログと一緒に是非ゲットしてください!
家づくりに成功する秘訣は、色んな情報を仕入れること、たくさんの家を見ることだと言っても過言ではありません。
是非たくさんのカタログから自分に合った家を見つけ出してください。
まとめ
実際は建売住宅と注文住宅の購入層は違うのでそこら辺も考慮しなければいけないのかもしれません。注文住宅の購入層の方が一般的には高収入と考えられるので、注文住宅の土地価格は建売住宅よりも高めに仮定した方が良いでしょう。
とはいえ、建売住宅と注文住宅の建物建築費用は結構違うもんなんですね。私も計算してみてこんなに違うものかと初めて知りました。
注文住宅と建売住宅(分譲住宅)どちらにしようか悩まれている方は参考にしてくださいね。
住宅建築の際によく話題になる建築の際の坪単価ですが、色々なからくりがあります。次の記事でチェックしてみてくださいね。
-
住宅の坪単価とは?比較するときは床面積の違いに注意しましょう。
住宅を建てるときに気になるのは建築工事費。どこの工務店、ハウスメーカーが高い?などと比較する際によく使われる目安が坪単価です。 今日は便利だけど意外と勘違いしやすい落とし穴の多い坪単価について解説して ...