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家を建築する際の別途工事費とは?いくらぐらいかかる?

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最近まわりで家を建築する人が増えてきました。

不動産鑑定士という仕事柄、色々と相談を受けることも多いのですが、やはりお金の問題は気にかかるようです。

家づくりにかかるお金でみんなが気にするのは建物本体の工事費です。しかし、実際の家づくりでは、建物本体工事費は全体の金額のうち、7割程度なんです。

3000万円の家を建築するといった場合に、3000万円だけ用意していたんではお金が足りなくなります。さて、残りの3割はなんでしょうか?

残りの3割が「付帯工事費」「諸費用」と呼ばれるものです。

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家づくりにかかる費用

本体工事費用以外に3割のお金が必要だと書きました。

具体的には「付帯工事費」「諸費用」が、おおよその目安は次の水準です。

家づくりにかかる費用

  • 本体工事費:約70~75%
  • 付帯工事費:約15~20%
  • 諸 費 用:約10%

付帯工事費は、別途工事費とも言われます。

本体工事費3000万円の家をたてるのにいくら必要?

では、本体工事費が3000万円の家を建築しようとすると、全部でいくらかかるんでしょうか?

その他の費用(付帯工事費・諸費用)には200~300万円ぐらい用意しておけば良いでしょう?と思いがちですが、そうではありません。思いのほかお金が必要になってしまって、思ってたよりも多額のローンを組まなければいけないという事態にもなりがちです。

では、別途工事費・付帯工事費とはどのような費用なんでしょうか?

 別途工事費・付帯工事費とはどのような費用か?

ハウスメーカーの広告で、「本体価格1500万円!」などと表記されている金額には、別途工事費が含まれていないことがほとんどです。

上に記した円グラフのとおり、別途(付帯)工事費には、全費用の15~20%ほどが必要です。

また、別途工事費は、家づくりを請け負う建築会社によって項目が異なります。

別途工事にはどのような項目が入れられているのか、見積金額には含まれているのかは、ハウスメーカーや工務店によって扱いが異なるので、疑問に思ったらなんでも質問してみましょう。

では、一般的な別途工事費には何があるのかを確認してみます。

別途工事費にはどのような項目がある?

  • 給排水衛生設備工事
  • 電気設備工事
  • ガス工事
  • 上下水道引き込み工事
  • 外構工事
  • 照明器具工事
  • 空調設備工事
  • カーテン工事
  • 解体工事
  • 地盤補強工事

外構工事は門柱や門扉、フェンスやガレージ、庭づくりのための費用です。最近は、外構工事までお金が足りなくて、簡単なガレージのみ作るという家も多いですね。

特に庭造り(造園工事費用)は後からでも施工可能なので、少しお金にゆとりができてから始める人も多いようです。

上下水道引き込み工事は要注意!

中でも、思わぬ負担になってしまうのが、上下水道引き込み工事です。

一般的な分譲地であれば、上水道、公共下水道、都市ガスなどのライフラインが整備されていることがほとんどです。しかし、農村部へいけば上下水が整備されていない土地もあります。場合によっては、100万円近くの自営工事が必要になる場合もあります。

要チェック

公道から敷地まで給排水管を引き込む工事は、水道本管の位置や深さ、道路の舗装の仕様や交通量などによってコストにかなりの差が出ます。

また、工事によっては自分たちが行わなければいけない(自営工事)場合もあれば、自治体の負担で本管の敷設をしてくれる場合もあります。

数十万円という範囲で金額が異なってくるので、最初に金額の目安を確認しておくことが必要です。

工事費をコストダウンするには?

エクステリア(外構工事費)は、お金のゆとりに応じて施工することができますが、そのほかの別途工事費は、なかなか削ることがむずかしい項目ばかりです。

別記事「家づくりの諸費用にはなにがある?用意しておくお金の目安。」でも紹介していますが、住宅ローンにかかわる諸費用は借入先や借り方(金利の選択など)の工夫で、大きなコストダウンが可能です。

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住宅ローン

住宅ローンの審査って何が審査されるんだろう?と、心配になったかたは別記事で「住宅ローンの審査(仮審査・事前審査)の20つの基準。審査に落ちる人とは?」も書いています。

金融機関がどのような項目でローン申請者を審査するのかを詳しく解説していますので、是非参考にしてみてください。

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