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「外」と「他」の違い、使い分けについて。公用文での扱いも説明します。

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「ほか」という言葉を漢字で書くときにどのような漢字を思い浮かびますか?「外」と「他」という2つの漢字が通常、頭に浮かぶと思いますが、この2つの漢字の使い分けって難しいですよね。

今日は「他」と「外」の使い分けについて説明したいと思います。

外と他の意味の違い

意味の違いを説明するにあたっては、2つの漢字の対となる言葉を考えると分かりやすいです。

外の反対は。他の反対はです。

外-内

他-自

つまり、外には「ある範囲のそと」という意味があります。内側に対しての外側ですね。他には「別のもの」という意味があります。「別の」と言い換えられる場合は「他」という漢字が充てられる場合が多いです。

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他と外の使用例

ほか【外/他】 の意味には次の意味があります。goo辞書より引用

  1. その場所以外の所。よそ。他所。「どこか―を探す」「―へ行く」
  2. それ以外の人や物事。「―の人に頼む」「―に方法がない」
  3. (外)その範囲をこえた部分。「思いの―困難だ」「想像の―の出来事」
  4. (下に打消しの語を伴って、助詞のように用いる)あるもの以外を否定する意を表す。「嫌ならやめる―ない」→よりか
  5. おもて。世間。外界。

1と2の「その場所以外の所。よそ。他所。」「それ以外の人や物事。」に関して充てられる漢字は通常「他」が多いです。

さきほども書いたとおり、「別の」と言い換えられるものがほとんどですよね。「ほかの人に頼む」は「別の人に頼む」と言い換えられます。

3の「その範囲をこえた部分。」については「外」という漢字を充てます。「思いの困難だ」「想像のの出来事」ですね。代表的な人とそのほかに何名という記載のときもという漢字を充てます「安倍晋三 外3名」。不動産の世界では「東京都府中市中央2501番4 外15筆」など、多数の土地を表示するときもという漢字を使いますね。

「安倍晋三 外3名」の用法では「プラスで」という意味合いですね。

外何名・他何名・ほか何名のどれが正しい?

上でも書きましたが、「安倍晋三 外3名」のように外(ほか)を使用します。「他」は”別の”と言い換えられると先ほど書きましたよね。「安倍晋三 別の3名」となると全く意味がとおらなくなるので「他」という表現はおかしいです。

もちろん平仮名の「ほか何名」も間違いではありませんが、漢字で「外何名」と書けるようにしたいです。

私は不動産関係の仕事をしているので「どこどこの土地 外何筆」という書類を作成したり、受け取ったりすることが多いです。お堅い役所から発出される文書の中にも「何筆」と誤った漢字の使用法がされている文書をよく見かけます。

揚げ足を取るような指摘はしませんが、恥ずかしいので気をつけたいですね。

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公用文での外と他の使い分け

官公庁で作成する文章の書き方には、一定のルールがあります。一般的な使用方法よりももう少し詳細にルールが定められているんですね。明文化された通知には代表的なものとして次のものがあります。

  • 「常用漢字表」( 昭和56年10月1日付 け内閣告示第1号)
  • 「法令における漢字使用等について」( 平成22年11月30日内閣法制局長官決定)
  • 「公用文における漢字使用等について」(平成22年11月30日内閣訓令第1号)

官公庁に行くと次のような本がよく置いてあります。

私も官公庁に書類をよく出すので一応持っています。

外と他についても記載があり、平成22年11月30日に出されました常用漢字表の改定告示に併せ、その使い方も変更されています。

他は「ほか」と読まない

以前は「他」に「ほか」という読みが認められていましたが、公用文(法令など)では、「ほか」という読みで「他」という漢字は用いないこととされています。

「他」に「ほか」の読みはない。

これって意外じゃないでしょうか?他という言葉は「た」と読むということですね。

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もう一つです。

「ほか」は、原則として平仮名表記

原則として平仮名表記ですが、限定的に「隊長、副隊長外3人」というような表記に限っては認められています。

勘違いしてはいけないのは、常用漢字では「他」も「ほか」と読みますが、公用文では読まないということですね。

常用漢字表にあるものの、平仮名で表記するもの

最後に常用漢字表にあるものの、公用文では平仮名で表記するものを列挙しておきたいと思います。

公用文でひらがな表記されるもの

  • 虞・恐れ → おそれ
  • 且つ → かつ
  • 従って → したがって
  • 但し → ただし
  • 但書 → ただし書
  • 外・他 → ほか
  • 又 → また
  • 因る → よる

結構あるもんなんですね

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